春の節目には感謝と敬意

私たちの暮らしに深く根差している制度や習慣の上で週が明けたら「新年度」です。
自分個人を振り返っても節目節目で「新年度」の切り替わりというのは思い出深いものがいくつもあります。
今年の春はどうでしょう、記憶に残る春になるでしょうか。

北国・雪国育ちだからなのかもしれませんが、春が来ると、年度が革まると「生き延びたなぁ」という感慨もあります。
そして、どうして生き延びられたのかということを考えるときに縁のあった多くの人々、とりわけ社の執行に関わってくださった/くれている方々の顔を思い浮かべて感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。
ほんとうにありがとうございました。
この一年もさまざまなチャレンジがありましたが、多くの方々の多くの個性がそれを成し遂げてきました。ひとりひとりの英雄的なご尽力はもちろん、その個性がなければなし得なかったことだと思います。

巷間「多様性」と言われてすでに久しいのですが、「よいもの」として定着するにはまだまだ道のりが長いのかな、と思います。
先日また同い年ですが「知の巨人」「師匠」と仰ぐひととお話をしてたくさんの教えをもらう機会がありました。「多様性」と「分離主義」そのアンチテーゼになる「全体主義」という背景で多くの議論をさせてもらいました、ありがたかった。
ほかの方とお話をすることで私個人の考え方を相対化できて、視野そのものも拡がります。いままで「正しい」「最適解」だと思っていたことがそうではないと気づくこともしばしばです。「多様性(の尊重)」というのは私だけに限らずいままさにそういう状況なのではないかなと思います。

組織、会社というものは「非凡ならざるものをして非凡な成果をなさしめるもの」とドラッカー先生は繰り返し述べています。従事者の方々に英雄的な活躍を強いずに非凡な結果を残すシステム(組織)を築くことは執行責任者の重要な仕事です。
そうである一方、「おひとりおひとり」を尊重するということ、個性の違いに着目して充実した業務を執り行ってもらうことも組織管理の大事な仕事です。

「個性の違い」に、敬意を忘れないこと。
一年の節目に、感謝とともに、忘れないよう銘肝しておきたいものです。

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