ものづくりで資本主義を生きる

ソフトウェア開発が「もの」づくりなのか、と問うひともいるかもしれません。間違いなくものづくりです。

バブルのころ日本はものづくりを足場にして世界一と言われる存在になろうとしていたように思います。が、いつしか空洞化し、いまソフトウェアの世界では米国や中国にとうてい及ばない、なんならつくっているのはベトナムということすら多い状況です。
こうなってしまうのは「資本主義」に忠実あるいは従順だから、なんでしょうかね。

資本主義というのは資本が価値(売上)を生むしかけです。
ものづくり、とくにソフトウェア開発は「労働が価値を生む」構造です、よしあしはともかく。
そして事業としてソフトウェアが価値を創造する(収益を生む)モデルがいまや主流と言ってよいのだろうと思いますが、資本主義に素直になってデザインしようとすると「最初に作ってあとは作ったソフトウェアで稼ぐ」事業になります。
この日記でも何度か書いているテーマですね。サービス事業者が保有する「内製」チームが継続的につくる、以外に継続的にソフトウェアをつくる事業というモデルは(ごく個別のものを除いて)まだ確立していない、と理解しています。

ひろく製造業を見れば、作り続けることを事業にできるのは「消耗品」だけに思われます。まさに「大量生産大量消費」を体現する20世紀を象徴するような存在。
ソフトウェアが「消費」されれば「つくりつづける事業」も容易なのかもしれませんが…

ソフトウェアで「つくりつづける」事業をしている小企業事業主の方、多いと思います。
事業の持続可能性を高めていくために考えを深めたり実践したりしていることはなんですか。

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