ひさしぶりにお会いできてよかった

通信業はシェアのビジネスだと言われます。ですからM&Aで寡占が進むのは必然的なのですが、それでも「地方プロバイダー」という方々がいまも事業を続けておられることはスゴいことだと思います。
電力系であったりケーブルテレビグループだったり、といった背景があればある程度合理性もあるのですが、そうしたこともないとするとその経営努力は賞賛すべきものだろうと思います。
そうした経営者の方と、古い知り合いなのですが、まとまった時間お話をすることができました。感染症騒動以前でしたから短くとも4年は空いているはずです。
相変わらずパワフルでした。

地方で通信事業をなさっている方々はおしなべて「面倒見が良い」と感じます。
そのため常にさまざまな頼み事でお忙しくなさっているのですけれども(笑)、今回お会いした方はとりわけ中央官庁からの頼み事を多く手掛ける方で、昨年京都で開催されたIGFでも「なぜか個人ボランティアで」非公式会合をいくつもアレンジなさったというお話をお聞きしたところです。もはや「日本代表」です(笑)。

結局、社会にはそういう側面はあって、面倒見が良い、悪く言えば「外部的な、面倒ごとを引き受けてくれる便利なヒト」をがんばると周囲に人が集まるようになります。
そうすると情報も集まり、その情報がまたひとを集める、という循環も始まります。
経営者には重要な仕事なのですが、これをやると本業、うちうちのことが疎かになりがちです。両立はたいへん難しい。両立というよりも、”執行組織内の理解と信頼”につねに気を配る必要があります。加減が難しいところです。

「面倒見の良さ」には、事業家・事業管理者として「公益的」志向の側面もあります。私もそうした志向をもつ分類なんだろうと自覚していますが、とはいえやはり足下を固めておかないと、公益的な活動もできません。
しっかりと本業の成長と本業を通じた社会貢献を実現する基礎の上に事業家の公益的なはたらきはあるものでしょう。

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