1年7か月ぶり二度目、Androidから生体認証が「無くなる!」

ちょっとスケールの小さな、狭量な不満を、今日は書いてしまおうと思います(笑)。
国産Androidスマートフォンの「指紋認証」が「無くなってしまいました」。
「無くなってしまった」というモノ言いは、もしサポートに連絡したら「どういうことですか?」と問われそうな抽象的なものですが、「ハードウェア上で動いているいかなるソフトウェア、アプリもOSも含めて、すべてからその存在、痕跡がなくなった」のですから、いちユーザーからすると「消えた、無くなった」としか言いようがありません(笑)。
唯一、「設定」→「セキュリティ」メニューに「頻繁な誤検知を防ぐため、押してから認証する」設定が「残っている」ことに痕跡を留めるのみでした。

実は、二度目です。
ハードウェアとしては「先々代モデル」であった以前の常用端末が同様の状況になり、次々世代機に代替わりしていたこともあって「機種変」したものだったのです。
1年7か月の使用で、指紋認証機能が「完全に」無くなりました。
「完全に」というのは、二度ともこうなるまでだいたい1か月程度、「再起動すると、復活する」「再起動すると、短時間復活する」「機嫌が良いと、再起動で復活することもある」といった経過をたどって、最終的に「無くなる」からです。

一応、元エンジニアの端くれですから、Android(Linux)の中でどうなって「無くなってしまったのか」は推測・仮説があるのですけれど、それはまたいつかの機会に譲ります。
この「事象」の最悪なのは「工場出荷時にリセット」が、「実は、工場出荷時にリセットじゃない」のことです。
一度目の機種では、そういう事態に備えて「新端末」のセットアップを終えてから「リセット」を試みて、ダメでした。
今回は、前回の経験を踏まえると「そもそも、たぶんダメだろう」と予測がついたので、指紋認証機能は戻らない前提で諸々準備をし、試してみてダメだったら新端末を調達する段取りにしましたが、やはりまんまとダメでした。今日日スマホも高いので、できれば救われて欲しかったのですが…。
率直に言って、「工場出荷時リセット」はほとんどの場合意味がない(アプリデータのリセットでダメだったらそれ以上することがない)のでこうした事案のトラブルシューティング選択肢から除外して良いだろうと思います。知り合いなら、そう勧めます。

ちなみに、今回「壊れた」1年7か月しか使っていない機材は、メーカー(キャリアモデルなのでまずはキャリアのショップに相談しますが)に送って、「完全な」工場出荷時状態に戻せるか、試してみます。

1年7か月、は短いようですが、この間「多要素認証」によるセキュリティの厳格化と可用性(利便性)の確保の高度化が進み、シビアなものは「金融・決済関係」から「単なるクラウドアプリ」まで、「生体認証」が「認証プロセス」の不可避要素としてとても普及した感があります。認証プロセスの、どこかに「生体認証」が絡んでいて、これが失われるとほとんどのオンラインサービスが「失敗」してしまうのです。
これは、もはや「インフラ(生活基盤)」だと言ってよい状況です。
それなのに、指紋認証、これほどまでに脆弱で回復方法が不透明なもの、Androidは、Googleはどう考えているのでしょう。また、私たちは、この代替選択肢の乏しい「依存」とどう向き合うべきなのでしょう。ヤレヤレ。

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