DXについて徒然に考える

DX(ディジタルトランスフォーメーション)ということが、どうも「省力化」「業務効率化」の文脈ばかりで語られていますが、DXの主目的は(自身の事業・業務の)省力化や効率化ではないのは明らかです。
「行為や結果を数値で記録する」こと、そして「記録された数値を基に次の行動を起こす」こと、を成し遂げなければ、DXにかかるコストや過渡期・移行期間にかかるオーバーヘッドなど、少々のことで帳尻の合うものではありません。
「次の行動」とは「事業」革新であって「業務」改善の水準にとどまってはならない、と事業責任者は認識しなければならないだろうと思います。

そう考えると、自身のDXを図るよりも「他者のDXを支援して、そこに市場の革新を予見し、事業の変容や新規事業を見出す」ことが優先されるようにも思います。
まぁ、理屈はそうですが、「HOW ?」ということもあるので、まずは自分でやってみる、ということも重要ですし、

とにもかくにも、「まずはディジタルで記録する」ということからなのですが、自社で導入しようとする際の「抵抗感」、これはどうもどこも同じなのかなぁ、と感じます。
補助金など制度も、もうここ数年(感染症騒動の前から)豊富に用意されていますので、継続的に取り組めば費用的な負担はかなり軽いと思われます。
「仕事のやりかたを変える」もしくは「仕事が監視され記録される」ということに対する心情的なもの、なんでしょう。
そのあたりの「安心」をどう担保するのか、あるいは消費者市場で進んだ「DX」のように「プライバシーを差し出しても得られるメリットが大きい(というか、差し出したプライバシーに気づかない)」という進め方になるのかなぁ。
個人的にはもうちょっと円満な進展を望みたいところです。
(進まないのは、その躊躇のせいですよ笑)

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