未来に目を向けることは実はフツウではない

事業・執行責任者の立場にあると、事業、あるいは企業経営、または企業そのものの存在意義、というものについてつねに考えさせられます。
おそらく「そういう立場ではないひとたち」の想像よりもはるかに「近視眼的な利益の最大化」に対する圧力が高い。企業とは、未来に対してもっと投資するもの、持続性に目を向けるもの、と考えるでしょう。実はそういう思いがあって、それを可能にするのは「自分たちだけ」でしかないのです。社会といった漠然としたものだけではなく、もっと具体的で明確なステークホルダーの方々も「いま、この瞬間の利益が最大化されること」を第一に期待していて、「それを毀損しない限りにおいて」将来投資を認める、といったある意味矛盾する意向を持っています。
その矛盾の解消、いえ、解消はできないのでその矛盾の中で永遠にやまない非難の中に存在を許される程度の妥協を形成することこそ、執行責任者、事業監督者に委任されていること、です。

意外と解は単純です。「いまこの瞬間」に「溢れるほど」「ステークホルダーが飽くほど」の利益を出し続けていれば、溢れた分は投資や社会貢献に回せるのです。
暴力的、というか何というか…。
しかしながら、そうしたことと向き合うのが事業監督者の仕事です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?