ちょっと、寂しくなりましたか

当社事業領域の、少々専門性の高い展示商談会があり会場へ足を運びました。
今年はその変化に少々驚きました。まずフロア面積が小さくなりました。小さくなったうえ、どうも不自然に大きい「セミナー会場」が 設えてある気がします。
そして、ブース・出展がソリューションや最終製品ばかりになって部品・部材や開発・製造サービスの展示が極少ない、見つけるのに大変苦労します。
ブースがそのような傾向なので、説明員さんの配置もそんな感じ。開発・製造工程に詳しい方からそのような情報を聞くことが難しい。「後ほど、その分野担当のものから…」と。
この展示会は、冒頭にも書いたように専門性が高いのですけれどもソリューションや最終製品を扱うとなればターゲットはユーザー・消費者ということになるかと思います。
ユーザー・消費者自身またはその身近にいる業者が、この分野を直接扱えるようになった、そういったソリューションや最終製品が増えたというのは良いことだと感じますが、展示面積が減っていることからエンドユーザー市場全体としてはあまり大きくなっていないようですし、当分野の構成も以前に比べて「ものづくり」が見えないところへ潜り込んだか縮小しているのか、といった印象を受けました。
潜り込んだとすれば需給が特定のラインに限られていて飽和しているのか商談・販路拡大に消極的、ということでしょうか。
以前にも書きましたが小規模多品種を目にする業界には「試行錯誤」の活気が感じられます。流動性と進歩が感じられます。
まだまだ進歩・発展の余地のある分野だと思っています。
この国でもまだまだそうした淘汰圧・選択圧に負けない多様性が維持されて欲しいものです。

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