基本に忠実に、ひとつひとつ確実に

急激に進んだ円安でしたが、円高も驚くほど急に進んでいますね。今日は152円台。7月10日には一時160円台だったことを思うと、少々投機的に過ぎる気がします。
為替は輸出入に直接関わる事業だけではなくて、サプライチェーンを伝って末端まで影響するものだと身に染みてわからせられるこの数か月でした。
で、金融用語で「ボラティリティが高い」といった語彙を耳にする機会が増えました。
私たちの業界でも頻繁に聞く(あら、同業者にもこの単語には縁のない方もおられるのか)単語なのです、volatile。お聞きになったことはあるでしょうか、「揮発性メモリ」、この「揮発性」の原語(英語表記)が "volatile" です。
金融の世界では「値段」にだけこの語を用いるようですが、為替の乱高下とそれによる供給の混乱から、そもそも「部材製品の安定調達」に影響している(揮発して無くなっている?)、そんな風景が見えてきているように思います。
これまでもこの日記で「ものをつくる」ことに対してさまざまな条件でハードルが上がっている、言い換えれば多様性が失われていることに触れてきましたが、ここにもまた事業に求められる「強靭さ」があったのかと気づかされます。

ここのところ、チームワーク、執行組織マネジメントの話題が続いているのですが、今日もその話題になりそうです。相対的にそこが「弱く」なっているのですね。ある意味「ほかが堅調」だからではあります。
今日は簡潔に、ほぼ箇条書きで。
まず、「コミュニケーション」はやはり最重要です。チームとしても個人としてもパフォーマンスの向上を指向するなら、スキル面など「学び」で向上できるものについては怠りなく取り組まねばならないでしょう。
そして、ここ数日繰り返して書いていることなのでまたかという感じですが、「チームマネジメントスキル」についても、スペシャリストであってもチームワークの管理に携わる立場であれば、いわゆる "required" なものだと知っておきたいところです。
「エンジニアリングマネジメント」とも違いますし、「タスク(案件)マネジメント」とも違います。そこはしっかりと押さえましょう。

余裕がなくなるほどミスも増えるのですが、余裕がないときにミスをすると余計に忙しくなりますから。そういうときこそ基本に忠実にひとつひとつ確実に、じゃないでしょうか。

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