「所有する通信基盤」コンセプト

今日はまず昨日の講義のデキについて記しておかなければなりません、日記ですから。
書き下ろしの資料と原稿で、初回の講義なので、まぁ及第点といったところかもしれません。ちょっと甘いかな。
内容的には社内で話をするには初歩的かつ見落としがちで良いテーマだとは思いますが、高専専攻科や大学教養課程の方向けにはもう少し原稿の方を練るか、原稿の理解がもう少し必要だったかのいずれかだったかもしれません。要検証。
社内で話をする、また、同様の講義の機会をいただけたら、などもう少し練り上げたいものだなと思いました。

さて、今日は「本業」の事業のカタチについてちょっとメモしておこうと思います。
ポジモ https://www.poggimo.info/ の事業について、当社への「キャリア・プロバイダ」サービスの需要は根強いものがあります。ここについては、エコシステムの中で共存共栄を旨とする理念・方針から協業を優先している、のですが、発売後の動向、感染症騒動後の需要の回復などを勘案すると、次のフェイズに移っていく必要があるかもしれないとうすうす感じています。机上、事業構想を具体化しながら、一方、機が熟することがあるのか注視していこうと考えています。

「サービスを求める声は根強い」
このことに向き合うと、企業人・事業家を離れた「一(いち)」インターネットフルークとしては一抹の寂しさが胸の内にあるのを感じます。
これは「自己所有する通信基盤がひろまること」への希望とその見込み違いを受け入れることへの慙愧と躊躇、かもしれません。
現在、ポジモについては機器供給のみを事業としています。
これは、一時的なレンタルにせよ、通信基盤を自設自営する、という利用者ご自身の「機動性」を最優先にしたモデルを念頭にしているのですが、その際には「アプリケーション(利用者が通信を何にお使いになるか)の最適化」を必要とします。
一方的にアプリケーション側だけを最適化する、というプロセスではなくて、通信基盤の「現地、実際の状況」とすり合わせ折り合いを付けながら、使い方、得られる成果・付加価値も調整していくという過程になります。10年余、供給者として事業をしお客様に寄り添って痛感しました。
どのような「道具」であっても、それを利用者自身が選び、使う場合には程度の大小こそあれ道具に向き合う、なんなら合わせるということはあるかと思うのですが、「所有する通信基盤」はそこが難しい。「プライベートLTE」や「ローカル5G」にも一部に同様の課題を見ることができますが伴走する業者が「調整部分」も含めて担うようです。つまり、やっぱり通信部分は「サービス化」されている。ポジモのコンセプトに関しては、まだまだ当社の事業努力が不足している、に尽きるところですね。
課題の認識・受容までに時間を要しましたが、そこを起点にして、事業構想、執行のありよう、引き続き随時見直していきたいと考えています。

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