続「宇宙へ」

INTEROP TOKYO 2024で今回もっとも感銘を受けたのはNECさんの「宇宙通信基盤整備」の件でした。「今回」というよりも、ここ数年、展示を含めてトピックとしては進歩を感じるものなく「同窓会」と感じていたINTEROPに、ひさしぶりに”NETWORLD+INTEROP”だったころのようなエポックメーキングだなっていう刺激がありました。

一方、ちょっと気になるのが「すべてNECさんグループ内部で賄えてしまっている」こと。
INTEROPというのはInter Operabilityを意味している、と記憶していますが、そこには「標準」だけを定めて、意思とアイディアがあれば参入が自由な活力のあるクラスタを形成する、コンセプトがあったと思うのですが、これは基盤を「一括・一貫して単独一社で供給する」姿です。
これは、ちょっと残念なのかもしれません。
なにがエポックメーキングなのか、その核心は基盤「上」の「アプリやサービス」であって基盤そのものではない、と言えばそうなのですけれども、インターネットワーキングにも新分野・新領域があるように思われます。そこにはイノベーションが期待されます。ですが、NECさんの仰りようだと、基盤はすでに技術要素がそろっており実証段階だと。またこの基盤では「the Internet」のサービスは考えていない、との由。
いや、「日本」の国際競争力を考えると、まずは「世界最先端」を歓迎すべきなのかもしれませんが、伝送ソフトウェア屋としてはそこがオープンアーキテクチャだと良いなぁと感じないわけにいかないのです。

とはいえ、まだ「知り始めたばかり」で、誤解や考察の浅いことも多いでしょうから、今後も目を離さないようにしたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?