思ってるより、つねに開発が要るんだ

ソフトウェア開発を請け負うこともあります。
当社事業の構成要素としてIP通信向けソフトウェア開発があるので、それを社外に提供する形になるとき、請負開発になります。
創業後四半世紀、前半と現在とで「収益化事業と開発」の関係性はインターネットの普及と事業環境の変化に伴って変わりましたが、ソフトウェア開発そのものの持つ意味は変わっていません。といいますか、「どれだけ重要か」という意味での「質」はいっこうに減らない上、どれだけ必要かという「量」はソフトウェアの持つ自己増殖的な性質も相まって指数関数的に増加している気がします。

自己増殖的、指数関数的とは?
この日記でも繰り返し触れるテーマですが、通信業界の中でのソフトウェアは実はたいへん範囲が広い、とくに「運用」局面での需要量が、おそらく業界外の方が考えているよりもはるかに多いのだと思います。
「インフラ」と言えば「設備」「ハードウェア」がメインで、いったん投資されると基本的にハードウェアが持続的に事業価値を生み出し、ソフトウェアは微小・補助的な監視的稼働でその持続性を支える、というものではないかと思います。
ですが、知る限り通信インフラは、日常の「運用」はハードウェアまかせにならず、なんならちょっと言い過ぎなくらいの表現で、ほぼ常時「ソフトウェア開発」をし続けているようなものです。

これも再々ですが、このような状況の中通信事業本体はそのソフトウェア開発需要量を内製だけでは賄いきれないご様子で、開発委託のご相談は散発的ですが絶えることがありません。
供給側も「個別」では対応しきれない、といった課題があり産業構造的な転換をはかっていかなければと都度記しているところですが、ともかく、今日も取り組んでいるソフトウェア開発は、世間の目に触れることは稀ですが、とても重要な意義を持っていて、完成し実用に供されたら多くのひとの通信を支えるものになります。
開発現場の方々にもそのことを伝えて、手ごたえを感じてもらえるよう努めなければ、と思っています。

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