笑顔あふれる職「場」

社長のおごり自販機というものが急速に普及しているそうです。

感染症騒動以降、職場の雑談やふれあいが少なくなって、そもそも「実体」としての職場ってなんだろう、という世相になってきています。もはやリモートワークは「企業の福利厚生」の一部とみなされ採用(企業選択の)条件とも考えられています。
「オフィスに移動して執務する」ということに強制力(業務監督権)を行使するような「大義名分」を掲げにくい、そういう社会になりました。
ですが、この自販機を設置した企業をとりあげたテレビ取材を視聴したのですけれどそこに「働いている方々」の笑顔があって、率直に「あぁいいなぁ」と感じました。

実体の意義が薄くなりつつある職場ですが、同僚どうしの絆として厳然と職「場」というものは存在します。執務をする8時間なら8時間、そこでお互いの強みを持ち寄って(ないものを補い合って)シゴトをしているわけです。生きている時間の中で毎日の8時間は決して短い時間ではありません。そこに笑顔は必要ないのでしょうか。
事業や事業執行、シゴトが「第一の目的」ですけれど、だから「笑顔は不要」というのは杓子定規に過ぎる、笑顔はあればあるに越したことはないでしょう。
むしろ事業主、経営責任者などという立場のヒトは、執行に携わる方々・従事する方々がいかに充実して満足して笑顔になれるかを考えないヒトはいないのではないかと思います。

「人との接触が煩わしい」そう感じる方も、ソフトウェア開発の現場には多いように思います。ですが、ソフトウェア開発を「生業」として成立させるためには誰かが「人との接触」を担って「価値ある仕事」に形成しなければいかに技能があろうと食い扶持にはなりません。なんらかの「人との接触」は不可避・不可欠です。それが社外のヒトとの接触(営業・販売)なのか社内のもの(業務連携)なのか、いずれであったとしても。逆に、馴染んだヒトとの日常の何気ないつながりが、そのヒトを勇気づけ前向きにして、別なところで知らず知らずに価値を生み、巡り巡って自分の生業を支えている、かもしれません。かもしれない、どころか企業(組織)と言うものの本質はそういうことかもしれません。
だから同僚との雑談やふれあいは「これって何の役に立つんだろう?」ではなくて役に立つことしかない(笑)。
リモートワークが相当に導入・採用された職場で、笑顔のあふれる職場にするにはどうしたらいいのか、さまざまな試みがなされていくことと思います。

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