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休む日

休日は、休む日と書いてキュウジツと読む。至極当たり前の事だけれど、休日以外の日は休んではいけないのか、とふと考えてしまった。

月曜日から金曜日まで休まずに働いて、やっと辿り着いた週末。手元にあるのは一握のお金...どこに行くにも金がかかるこのご時世、家でごろごろするのが吉。消費は冷え込み、経済は錆びた歯車のように音を立ててやっと回っている...なんて不景気な話は、一旦棚に上げておきましょう。

書き入れ時には週に1日の休みがあるかないか...そんな忙しい日々を過ごしている人もいるでしょう。仕事は、事に仕えると書いてシゴトと読む、と言わんばかりに尽くす日々。仕事とは、自身の生活の為の労働のはずなのに、まるで会社を構成する部品のように機械的に扱われて、感情を表出すると「機械のくせに」と言わんばかりの顔をされる。なんて狂った会社でしょう。

そんな扱いを受けた人に、狂っていると思える思考がまだ残っていればどれだけ良いでしょう。それがあたかも常識のように振る舞う、洗脳されて狂った人々に囲まれていると、自分の常識がまるで非常識に思えてくるのですから、人間の常識なんてものはアテになりません。

そんな扱いを受けた感情に残された道は、腐るか、フリーズドライ製品になるかの二択です。感情は生ものですから、ほうっておけば腐っていきます。冷凍庫に放りこめばしばらくは保存がききますが、解凍してくれる人の心がないと永遠に凍りついていることになります。腐らないように、冷え固まってしまわないように、自分の感情を大事にとっておくことがどれだけ大変なことか、絵本で読む頃から教えてくれればどれだけ良いか。

眠る以外の時間を働いて過ごしている人にとっての休日が、この上なく美しく、幸福な時間であれと願います。どうか、次の日の仕事の為の休養日にならない事を願います。好きなだけ眠る、好きなだけ何もしない、上司に見られたら怒られるような事をしても大丈夫。そんな自由を感じながら休む日を過ごせるだけの感情を、心のどこかにへそくりのように、大事に仕舞っておいてくださいね。

次の休日が、どうか良き日になりますように。

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