北新地を通り予定地へ

北新地の例のビルの前を横切って、私は今日の目的地へと向かった。例のビルの前には未だに多くの報道陣がカメラやその他機材を構えて立っている。朝日、NHK辺りはしっかりと名前の確認も出来た。こんな謎めく、そして過ぎた事件の現場跡にまだ何か残っているのだろうかと疑問ではあるが。私はこの事件は一般人がとやかく語る事が出来ない事件だと思っている。と言うのも、一般人が知り得る事の出来る情報が少なすぎる。これでは何も語れない。何かと想像をする事は出来るが、勝手な想像を軸に話を進めては良く無い。なのでこの話題はここで終わり。本題の日記に移ろう。

北新地で察しが付くように、今日は大阪へ出掛けていた。以前いつかの日記で、工楽君是非来てくれ、と、ある方から大阪へ誘ってもらっているという話をしたと思う。ある方、というのは、ある小さな小さなNPO法人の理事長さんだ。大阪の仲間との関係で、この理事長さんと出会った。とは言えその出会いももう何年か前の出来事だが。

NPO法人だから、何らかの社会貢献活動をする訳だが、今日はその打ち合わせ。一寸した新しい活動を始めようと言う。そこに私も加えて下さるらしい。私としては、稀に顔を出す程度で、かつお金は一切使わないという立場でこのNPOとは関わっているのだが、どうやらそれでも問題は無いらしい。依ってこの誘いを断る理由は私には無い。色々と聞けば面白そうな話も多い。折角呼ばれているのだから、のんびりと色々な経験をさせてもらうつもりである。

とは言え思ったより早く家に帰って来た。遅くまで大阪に居て、何なら仲間と一杯、とでも思ったのだが、そうはならなかった。まあそんな日も良いだろう。交通費は支給して下さっているから、有り難い事にその点は気軽だ。という訳で今は湯船に浸かっている。相変わらず作務衣一枚で外へ出ている事もあって、やはりお湯の気持ちよさは特別だ。今から司馬遼太郎の、義経、を風呂で読み切ろうかと思っている。もう終盤。九郎の結末が楽しみやら、憂鬱やら。何れにせよ読書へ移ろう。それでは、また明日。

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