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ロードトリップ 4日目

本日の目的地はザイオンナショナルパークとブライスキャニオンナショナルパークの2つだ。4日目ともなるとこの人とは気が合うな、この人ちょっと苦手だな、というのが互いにわかってきて、なんとなく2つのグループに分かれることが多くなってきた。
あたりまえだ、ほぼ初対面の人達が集まっているのだから、無理もない。
このような状況の場合、気を遣ったところで疲れるのは目に見えているので、
自分の居心地を最優先に考えて行動すべきだ。社会人になってからというもの、
大人数のグループに属すことが少なくなったので忘れかけていた感覚だったが、
グループ行動というのは正直苦手だ。個人的にはひとりか少人数でいる方が何倍も気楽である。
さらに、やはりみんな疲れてくると第一言語に頼りがちなので、それぞれ同じ国
出身の子たちで固まることが増えてくる。日本人はわたし一人なので必然的に
一人の時間が多くなる。これは少し寂しい感じもするが、わたし的には
心の安らぎを得るにはもってこいだった。また、写真を撮ることにも集中できる。正直他の子たちが適度にほっといてくれて安心した。

ザイオンナショナルパーク

パークに着いたわたしたちの第一声は”寒い!”だった。アリゾナはかなり暑かったのに、この日の気温は15°Cだった。今回のハイキングコースが川沿い(正確にいえば川にじゃぶじゃぶ入って歩いたのだけれども)だったため、余計に体感温度は低かったように思う。昨日とはうってかわり、服装はスウェットに防水のジャケットと長いレギンス。

メンバーの一人が事前に川をのぼるハイキングコースに挑戦したいと言っていたので、行ってみることにした。コース名はThe Narrows (ザ・ナローズ)。序盤は舗装された道を川に沿って15分ほど歩く。川のせせらぎを聞きながらのハイクでとても心地いい。

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舗装された道がなくなったところでハイキングコースは終わりのように見えるが、川が比較的浅いのでみんな川の中に足を踏み入れて進む。一瞬躊躇するわたしたちだったが、行くと決まれば行動は早い。2人は裸足で、それ以外はスニーカーのままで水の中を一歩一歩進んでいく。ちなみに今後行く人のために伝えておくが、ハイクする場合、足元はそれなりの準備をした方が良い。わたしたち以外の大半の人達は川遊び用の靴やハイキング用のしっかりした作りの靴を履いていた。お金がないことを言い訳にしてわたしたちオペアは誰ひとりしっかりした靴を履いていなかったことも笑える。オペアの現実をわかっていただけるだろう。

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始まりは川も浅く、くるぶしくらいまでだったが、奥に進んでいくにつれてところどころ深さがあるところもある。一番深かったところではお尻に水がつくかつかないかというぎりぎりのラインだった。150cmと身長の低いわたしは最終的に着替えるはめになったが、背の高い友達は下着はなんとか濡れずに済んだ!と言っていた。長い脚羨ましい。ここまで来るともう濡れることに抵抗もなく、楽しくなってくる。気がつけば45分ぐらいは歩いていた。まだまだ川を遡って奥へ行こうとする人たちの姿も見えるが、私たちは時間の関係上そこで折り返し、戻ることにした。再び川に入ってじゃぶじゃぶ進む。

駐車場までのシャトルバスは天窓から暖かい光が差し込み、朝から歩いていた私たちはその心地よさにうとうとしながらビジターセンターまで戻った。

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適当に昼食を済ませてから再び車で移動。ブライスキャニオンナショナルパークへと向かう。1時間半ほどの道のりだった。

ブライスキャニオンナショナルパーク

他のナショナルパークに比べみるものが限られている印象を受けた。とはいえ眺めはいい。この洞窟みたいな穴がいくつもある感じ、なかなか他のところでは見れない景色だろう。どのくらいの年月をかけてこのような風景が出来上がるのだろうか。

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あたり一面このような景色が広がる。自然って不思議だ。
翌日は完全に移動日。最後の目的地、イエローストーンナショナルパークまでかなり距離があるので、途中のソルトレイクシティで少し観光した後、イエローストーンまで向かう予定だ。


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