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レコ芸ロスのつれづれに①編集されている、ということのありがたみ

 はじめまして。私は50代の主婦です。クラシック音楽が好きです。
 『レコード芸術』(通称レコ芸)は、クラシック音楽のディスクを紹介・批評していた月刊誌です。私はこの雑誌を15年ほど購読してきたのですが、2023年の7月号を最後に休刊となってしまいました。とても残念です。
 最近はレコ芸の話題を見聞きすることもほとんどなくなり、さみしい限りです。レコ芸ロスの中で心に浮かんだことを3回に分けて書いてみました。

 私はこれまで、クラシック音楽のディスクに関する情報はレコ芸に頼りきっていました。今のところ代わりになるものは見つかっていません。
 レコ芸がなくてもインターネットがあるから大丈夫、という方は多いと思います。
 でも、アナログ人間の私には、月刊誌という媒体で、ボリュームのある内容をゆっくりと消化するのが性に合っていました。
 一冊全ての情報が必要だったわけではありませんが、ひと通り目を通すことで興味が広がりましたし、何よりも読むのが楽しかったのです。

 恥ずかしながら私はデジタル音痴です。パソコンを持っていないので調べものにはスマホを使いますが、我ながら要領が悪くやたらと手間取ります。ネットから集めてきた情報を整理しておくのも下手です。
 だから、レコ芸に載っているような多種多彩な情報を自力で収集するなんて、考えただけで気が遠くなりそうです。

 以前なら月にいちど一冊の雑誌を買うだけで、プロの手で集められ整理された情報をまとめて読むことができました。それに編集部が選んで載せた情報ならひとまず信頼できます。
 それがどれだけ便利なことであったか、今改めて感じます。

 いつまでもデジタルが苦手では、情報から取り残されそうです。というか、すでに取り残されています。入ってくる情報量が絶対的に少なくなったからか、「あれが聴いてみたい、これも聴いてみたい」という欲が以前ほどかき立てられなくなった気がします。
 とりあえず、クラシック音楽に関係がありそうなウェブやSNSをのぞいてみたりしています。レコ芸にゆかりがあった方々の投稿などを読んでいると、レコ芸がなくなったさみしさを少しだけ忘れます。

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