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Alicia Keys, "KEYS" (2021)

2つのセクションで構成されるアリシア・キースのこれまでとこれからの二面性を描いた良アルバム。

個人的に女性ソウルミュージシャンで一番好きなアリシア・キース。「The Diary of Alicia Keys」は私が音大に入学したての頃、それこそ一日一回は通して聴いていた思い出のあるアーティスト。繊細ながらも豪快なボーカルと、ジャズからR&B、ヒップホップまでカバーするする多様な音楽性。そしてなんといってもオーガニックな音質が私の好みにドーンと突き刺さります。

この作品でも前半「Originals」では、彼女がデビューから得意としてきたジャズのオーガニックなサウンドスケープを展開しており、非常に洗練された楽曲が並んでいる。中でも注目トラック「Only You」では初期の頃を彷彿とさせつつも、より温かみのあるサウンドで、母となったAlicia Keysの成長が聴きどころだ。

後半のセクション「Unlocked」では、前半の曲をオーガニックからデジタル、豪華に再構築された曲が並ぶ。この挑戦は非常に面白く、ぜひ前半後半を合わせて聞くことをお勧めします。

デビューからもう20年経つアリシア・キーズ。その精力的に新しいチャレンジをする姿勢に、これからも追いかけていきたいと思います。

2022/1/20(Thu) 2022年音楽レビュー#5

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