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五感をフル活用できたらば

分かることも増えるかもしれないな

初めての幼稚園、泣き出すでもなくすんなりバス登園をしてくれた長女が、無事に帰宅した、四半世紀以上も前の日
手洗い、うがい、お昼ご飯へと促す
「どう、楽しかった?」
「うん」
「何したの?」
「ん~~、おやつ食べた」
「おやつ、何だった?」
「おせんべい」
「おいしかった?」
「うん」
「他は?何かして遊んだの?」
「……ん~、忘れた」

こ、これはっ! どういうことだ? こういう時ちびっこは、これこれやってね~せんせいがね~~あれこれっておしえてくれたよ~とか、わちゃわちゃ言うのではないのか? その報告を心待ちにして半日わくわくしていた、初日の記憶に残るできごとが、おやつにおいしいおせんべいを食べた、のみとは、幼稚園の先生も泣いて喜ぶかもしれない、脊髄反射でしゃべっているような私とは大きな違いだ、ある意味うらやましくさえ思う

「先生は?優しかった?」
「うん」
さらに尋ねてみるが、これ以上は無意味だ、そのうち彼女は面倒になって適当にしか答えなくなるに違いない、しれっといつもの暮らしに戻る彼女を見つめながら、むぅ…めんどくさいことになった、言葉から漏れ出す分かりやすい感情を期待できないならば、五感をフル活用することでしか感情を伺うことができないということか、野生の感覚が必要かもしれない

感情をひとまず5段階と仮定してみよう
5:とても楽しい、嬉しい
4:まぁまぁ楽しい、嬉しい
3:特筆すべき事項なし
2:まぁまぁいやだ、悲しい
1:とてもいやだ、悲しい

5と1は、さすがに分かるだろうとは思う、彼女の場合、4、3、2、がいっしょくたになりそうだが、各種問題が潜むのは4と2ではないのか? 見守るってのは簡単そうでも骨が折れる、見守ってまっせ~ってのは、相手に伝わりちびっこでも警戒するはずだ、ギンギン目力はNGだろう、幸いわが家は洒落こんでハグの習慣がある、行ってらっしゃいとおかえり!の瞬間を活用しよう、ある程度は読み取れるだろうか? ハードルは高そうだが、チャレンジあるのみだ、テレビで見る野生動物たちは、言葉がなくとも細やかなやり取りができている

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