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野菜パワーランキング 2020

以前の記事で「今勢いのある野菜」のランキング2019年度版を紹介しました。

今回この2020年版を作成しました。(2021年も終わろうかという時に2020年とは遅いですが・・・。

このランキングは「マーケット規模」,「時期分散性(最小月と最大月の比)」,「流通量」,「単価」10年前と比べて改善しているかどうかを,相対的に比べて数値化したものです。詳しくは上に挙げた記事をご覧ください。

それでは発表します 👏👏

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1位は2年連続ブロッコリーでした。しかも得点が2位以下を大きく離していて,ぶっちぎりで勢いのある野菜と言えるでしょう。

トップ3には,はくさいが18ランクアップで2位に飛び込んできました。もともとマーケット自体は伸びていましたが,低単価が足を引っ張っていました。2020年は春~夏に高単価となったため上位に位置しています。
3位のにらも大幅ランクアップです。特に時期分散性が改善していて,施設栽培の増加を示唆しています。

上位陣では,ピーマン,キュウリ,なす,ミニトマトは少し順位は落としましたが,引き続き勢いはあるようです。カリフラワー,にんにく,れんこんはメジャーな品目ではありませんが最近は収益性の面で注目されていて,それがランキングにも反映されています。

下位の品目はいずれも昨年よりランクダウンしており,上位との勢いの差がはっきりしてきています。
大幅ランクダウンのレタス,たまねぎは単価が振るわず(ワースト1・2)点数が伸びていません。

注目すべき品目としては,こまつな,ほうれんそうです。両者ともに時期分散性の得点にまだ改善の余地があり,ここが伸びてくれば,全体的にもまだまだランキングアップが見込めそうです。

2020年はコロナの影響がありましたが,このランキングの傾向はあまり変わらずに勢いのある品目はさらに伸びています。一方で下位の品目は現状あまり変化はありませんが,裏を返せばまだ改善の余地が多く残されているということでもあります。

これらのボトルネックはどここあるのか,そしてそれを改善するにはどうすればいいのか。ライバルもまだ少ないはず。これは俄然面白そうです。

2021年版も近いうちにデータが出るでしょうから,まとめてみたいと思います。


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