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みんなビールが好きなんだ

6月後半に差し掛かりました。気温はどんどん上がって,梅雨真っ只中で湿度も高い。こんな時に欲しくなるものといえばやっぱりアレ,ビールです。

日本気象協会では「ビール指数」なるものを発表しています。

指数算定式は公開されてはいませんが,やはり気温と湿度がパラメーターになっているとのこと。今こそビールがおいしい季節に間違いありいません。
ちなみに僕の場合のビール指数はいつでも「100」に固定されていますが・・。

僕に限らず日本人はビールが大好きなんです。
下図は,1世帯あたりの酒類への年間拠出額(総務省の家計調査のデータ)の酒類ごとの割合(全国平均)です。

ビール単独だと25%,ビールテイスト(発泡酒・第3)を含めると46%にもなります。家庭で飲む酒の半分がビールだということになります。

こんなデータになるのも当然ですね。キンキンに冷えたビールの爽快感たまりません。またどんな料理にも合います。高温多湿で食の多様性豊かなこの日本においてビールが一番人気にならないはずがありません。

このビール人気ですが地域性はあるのでしょうか?
各県庁所在地のビール+ビールテイストへの拠出割合を標準偏差として地図に色分けしたものが下図です。偏差値が高いほどビールへの拠出額が大きくなるので,ビールが好きだと言えます。

ビール+ビールテイスト

瀬戸内まわりがビール好きですね~。特に四国は好きみたいです。一方で関東は偏差値低め。他の地域よりビールは飲まれていません。

関東はビールを飲まずに何を飲んでいるのだ!?調べてみるとワインでした。
下図はワイン・ビール+ビールテイストの偏差値を散布図にしてみたものです。

明らかにビールへの拠出が少ないとワインへの拠出が多くなる関係が認められます。この関係性の理由はよく分かりません。個人的にはビールとワインでは飲みたいシチュエーションは違うのですが・・。

さて話をビールに戻しましょう。

先ほどの地図はビール+ビールテイストだったのですが,それぞれ単独での地図を見てみましょう。

まずはビール単独。

ビール単独

ん?何か様子が違います。高知・九州・北日本が緑になってます。

そしてこちらがビールテイスト単独。

ビールテイスト単独

またビール単独とも傾向が違うように見えます。

2つの比較のためにビールテイストとビールのそれぞれの偏差値の差を取って地図に塗ってみました。これが赤いということは,ビールテイストの方をビールよりもよりたくさん飲むということを表します。

(ビールテイスト)-(ビール)

高知・九州・北陸・東北方面赤いですね。なんとなく,酒豪イメージのある地域が赤っぽくなってませんか?ビールテイストの方が安いですから,「たくさん飲みたい!」という街では選ばれているのでしょう。

ビールは日本ではナショナルブランドが複数あり,どこでも同じ味が安定して楽しめるのが魅力の一つだと思います。それでも意外と地域性があって,ビールの立ち位置も少しづつ変わっているのは面白いです。
それでも,酒類No.1の地位はゆるぎません。今日もおいしいビールを飲みましょう。


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