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都道府県別気象予報士の数

気象庁のHPに気象予報士の統計データが載っています。

このページに2021年8月時点の都道府県別気象予報士の人数があります。

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人口10万人あたりの人数にしてみました。

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地図に色分けしてみました。(赤:10人以上 橙:7~10人 黄:6~7人 緑:5~6人 青:5人以下) 

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首都圏が多いのは,気象予報士が必要な事業所が多いことが関係しているのでしょう。

この地図を見て直感的に思ったことは「雨の多い地域気象予報士少ない?」です。そこで,雨量データを合わせてみました。雨量データは都道府県の代表地点(ほとんどが県庁所在地)を使いました。

年雨量との関係all

年間雨量の平年値との散布図が上図です。関係があるかどうかちょっとわかりにくいですね。

月雨量との関係all

月雨量が最大の月の雨量との関係が上図です。年間雨量よりも関係性があるように見えます。相関係数は0.049になっていて,関係がある!と言い切れるような数値ではありませんが。

月雨量との関係TOP3del

上位3位(千葉・東京・神奈川)は首都圏の特殊事情があるとして除いて最大月の雨量との関係を示したものが上図です。相関係数は0.108と少し上がりました。

どうでしょうか。地域にどんな事業所があるかもかなり影響していると思われ(航空自衛隊の基地の所在も大きなファクターでは?)ばらつきは大きいですが「雨の多い場所では気象予報士が少ない傾向がある」と言っていいのかなと思います。

何故でしょうか。以下仮説です。

・雨の多い所では普段から天候の変化が大きく,天候の予測をみんなができるので,気象予報士は特に必要でない

・雨の少ない地域ではちょっとの雨でも災害につながる可能性があり,より詳細な予報が求められるため,気象予報士の需要がある。


データを見て何か気づくことがありましたら,コメントいただけると嬉しいです。

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