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野菜ワールドカップ

サッカーワールドカップの熱も既に過去のものとなっている感じがしますが、実は昨年末にもう一つのワールドカップが行われていたのです。その名も野菜ワールドカップ。W杯と銘打ちつつ、僕の弱小twitterアカウント上だけの世界ですが。

以前ビールのトーナメント表を作ったのと同じやり方で、野菜の市場流通データをクラスター分析しできた樹形図をもとにトーナメント表を作りました。できあがったトーナメント表は↓です。

野菜W杯 対戦表

このトーナメント表でtwitterのアンケート機能を使って、人気のある野菜を決めていきます。トーナメント表を見るとトータルの試合数に偏りがあますが、シード選手はトマトだとかスイートコーンだとが強豪っぽい感じがするのでいいでしょう!

3回戦途中までの対戦結果がこちらです。

野菜W 途中経過

いくつかの試合を振り返ってみましょう。

ほうれんそうvsブロッコリー
どちらも緑の野菜の代名詞ですね。最近はブロッコリーが幅を利かせている感じがしますが、試合結果もそうなりました。

キャベツvsたまねぎ
どちらも脇役~主役までこなせるオールラウンダーですね。しかし、意外なほど差がついてたまねぎが勝利しました。

だいこんvsにんじん
紅白根菜合戦。12/31に組んだらもっと良かったかなぁ。こちらも意外に大差がつきました。にんじんはかなり人気があると思っていたのですが、試合時期が冬だったというのもあるかも知れません。

ごぼうvsにら
まさかの同数。1回戦の得失点差によりごぼうが勝ち進むことになりました。

じゃがいもvsなす
実はじゃがいもは「ナス科」なので、完全に同郷?対決なのです。じゃがいもが差をつけたのも冬が影響しているでしょうか。

このように試合が進められ、準々決勝~ベスト4はこんな感じになりました。

野菜W杯 ベスト4

ベスト4
さつまいも にんにく じゃがいも トマト

にんにくが結構意外でした。野菜としては脇役のイメージがありますが、味にはインパクトがあります。あとの3つは順当に人気者が上がってきたという感じでしょうか。

さて準決勝は、

トマトさつまいもが決勝進出です。そして優勝は、

なんと1票差でトマトが制しました。おめでとうございます!


野菜W杯 最終結果

結果を少し考察してみたいと思います。

野菜W杯 結果総括表

まず優勝したトマトですが、決勝戦もそうであったように全ての試合が接戦でした。その証拠に得失点差(得票率50%からの差)は5.1と小さくなっています。一方、準優勝のさつまいもは得失点差が12.1と最大で、圧倒的な差をつけて勝ち上がってきました。

野菜の種類ごとで見ると、根菜類が非常に強く、トマト以外のベスト8のうち6つを占めています。得失点差も初戦突破率も最大です。
一方で葉茎菜類は苦戦していて、ベスト8以上に残ることができませでした。

根菜類が強かったのは冬に実施したのもあるかも知れません。あったか料理に根菜は欠かせません。夏に実施したら、きゅうりやなすなどの果菜類はもっと上がりそうな気がします。実際にサラダによく使われそうな、きゅうり、キャベツ、レタスは得失点差が大きくマイナスなので季節に足を掬われた感じもあるでしょう。

そう思うとトマトの強さが際立ちます。夏野菜ではありますが、冬の煮込み料理にも対応しているし、もちろんサラダもOK、調味料的使い方もできます。和洋中どんなジャンルにも対応しているし、まさにスーパーオールラウンダーと言えるでしょう。

それならば料理の対応幅が広いほど強いのでは?ということで、レシピ検索サイト「クックパッド」で各野菜の名前で検索した時のレシピヒット数で比べてみました。


にんにく、たまねぎ、ねぎ、しょうがの調味料的側面の強いものが突出していますが、トマトもかなり多い。しかしその他では、W杯試合結果とはあまり関係がありませんでした。
しかし、にんじんはレシピヒット数がかなり多いのに初戦敗退ということでちょっと不思議です。1回戦の相手が「冬」のだいこんだったとのが不運だったでしょうか。トーナメントなので実力通りとはいかなかった面もあるでしょう。

以上が僕の簡単な考察です。結果を見て他にも気がつくことがありましたら是非教えてください!

今回の企画で感じたことはtwitterのアンケート機能の可能性で、簡単に多くの人の意見を募ることができます。もちろん回答者の属性などがバラバラで結果を利用する時には注意が必要ですが、何となくの雰囲気を知ることができたり、ライトに意見交流ができたり、リアルの場ではなかなか難しいことが簡単にできます。使い方によっては大きな可能性があると感じています。

次はどんなこと企画してみよう・・。ちょっといろいろ考えてみます。

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