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「太麺を啜る」「蕎麦をお腹いっぱい食べる」両方を満たしに、肉南ばんを食らいに行く

どちらかと言えば、細い麺が好きだけれど、大人になって、喜多方ラーメンのような太い麺を啜るようになって、時々、太い麺にスープを纏わせて、啜りたくなる衝動がやってくる。

また別の機会には、蕎麦をお腹いっぱいに食べたくなる時がある。チェーンの蕎麦店で3枚盛りにしたり、自宅の鍋で食べたい分量の乾麺を茹でる方法もあるのだが、お腹いっぱい食べたい時には、具も欲しい。チェーン店でも3枚盛りに、天ぷらなんかつけたら、それだけで1,500円、2,000円してしまうし、自分で茹でる時に、ちょうどいいおかずを用意するのは面倒だ。「太い麺を食べたい」「蕎麦でお腹いっぱいにしたい」そんな相いれない二つの欲求を満たす場所が、墨田区の向島にある。

(最寄りの押上駅、本所吾妻橋駅から徒歩15分くらい? と駅から近くはない)

うちからは徒歩20分というところ。昼休み時間にミーティングがあったので、時間をずらして、少し遅めのランチ時間に伺った。お昼休みの時間帯を避けたためか、入店時に、客は二組のみ。

頼むものは決まっている。肉南ばん(1,200円)だ。今日は、大盛り(+100円)にしてしまう。10分も待たずに、肉南ばんの大盛りが目の前に置かれる。「温」と「冷」を選べるが、今日は「温」で。

甘じょっぱい汁をまとわせた麺に、ネギと豚肉を合わせてつまみ、ひたすらに啜る。うどんほどやわらかくなく、ラーメンほどコシはない。太いラーメンによくあるようなちぢれ麺でもないのに、甘じょっぱい汁がよくからむ。麺と一緒にほどよく噛んで、口の中にある程度おさまったら、啜る。つまんで、口に入れ、すする、を繰り返す。

あっという間、というほどでもないけれど、ひたすらに動作を繰り返すだけで、麺と具がなくなってしまった。

汁を全部飲むか迷ったけれど、目の前に蕎麦湯を置かれてしまったので、器に多めに蕎麦湯を投入して、啜ってみると、止まらない。蕎麦と豚とネギの余韻を楽しみながら、最後まで飲んでしまった。また蕎麦でお腹いっぱいになりたい時に来よう。月に一度はお邪魔したいところ。

角萬 向島店

東京都墨田区向島3丁目1-5
月~土(日曜定休)11時40分~14時20分, 16時30分~18時20分


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