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マーケティングの理論を学ぶ【2回目(全14回)】~事業機会を見極める~ #マープス

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」

理論を体系立てて学ぶ14回の連続講座、全14回連続講座の第2回です。

前回の視聴noteはこちら(↓)

『マーケティング戦略』の構成

第Ⅰ部 市場の選択
第1章 事業機会の選択(企業成長のための市場需要の探索) ←今日ココ
第2章 事業領域の選択(企業アイデンティティの形成)
第3章 標的市場の選択(成熟市場における市場細分化戦略)

第Ⅱ部 市場の分析
第4章 市場データ分析(消費者に関するデータの収集と分析)
第5章 消費者行動分析(消費者の行動を理解する)
第6章 競争分析(競争環境と競争相手の分析)
第7章 流通分析

第Ⅲ部 市場への対応
第8章 製品対応(マーケティングの中核としての製品戦略)
第9章 価格対応(価格設定のマーケティング戦略)
第10章 コミュニケーション対応(消費者への効果適菜情報伝達)
第11章 流通チャネル対応(流通環境の変化に対応したチャネル戦略)
第12章 競争対応(競争優位のための戦略対応)

第Ⅳ部 市場との対話
第13章 サービス・マーケティング(サービス業のマーケティング戦略)
第14章 ソーシャル・マーケティング(マーケティングと社会のかかわり)
第15章 関係性マーケティング(相互作用重視のマーケティング)
第16章 デジタル・マーケティング(デジタル・コンシューマーに対応するマーケティング)

★このnoteでわかること

・事業創造が必要な時代背景(1.事業創造への道)
・戦略市場の見極め(2.企業成長のベクトル作り:アンゾフの製品・市場マトリクス)
・市場の成長から撤退まで(3.事業戦略のポートフォリオ:製品ポートフォリオマトリクス)
・事業戦略から戦略市場見極めの事例(「提出義務のない宿題」)

『マーケティング戦略』事業機会の選択

●事業機会・市場需要探索のポイント
●企業の長期的な成長目標達成のための枠組み

1.事業創造への道

<マーケティング志向の変遷>

日本にマーケティングが持ち込まれた高度成長期(「三丁目の夕日」の頃)、各家庭にはどんどん新たな家電が入ってきた「作れば売れた(生産志向)」

その後、1970年代は、「営業/販促すれば売れた(販売志向)」
ここから先、1970-2000年代のマーケティングは、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)分析 → 4P(Product、Price、Place、Promotion)施策の時代。

1980年代?には、消費者に欲しいものが出回っていて、消費者に聞かないと売れない時代が到来する。

当時、有名なキャッチフレーズ:「ほしいものが、ほしいわ(1988年:西武百貨店)」。世の中にはモノがあふれているが、ほしいものがない時代。

<ツール登場による環境変化>

2000年ごろから、次々と、これまでの前提を覆すツール、ソフトウェアが登場する。

1990年代後半から、ITによる業務の効率化、データ化が進む。ポイントカードで、消費者動向をみることができるようになり、マス向けのマーケティングから、から1to1マーケティングへ。

2002年は、オーバーチュア、アドワーズの登場し、「いますぐ客」に向けてメッセージを訴求できるようになった。2004年にmixiが登場し、2010年代に、口コミ、SNSが普及した。

<市場の成熟化>

市場は、技術競争のあと、成熟し、コモディティ化による価格競争に入る。販売時価格から半額になるまでの期間も短くなっている。ヒット商品もどんどん短命化して入れ替わる。

そして、コト消費へ。コト消費の周辺には、「トキ消費:時を共有する(ライブ)」、「イミ消費:サービスを利用することが社会貢献につながるキャンペーン」がある。

2.企業成長のベクトル作り

アンゾフの製品・市場マトリクス

シャンプー市場で言えば、・・・

①(既存製品を既存市場)「市場浸透戦略」 例:朝シャン
②(既存製品を新市場へ)「市場拡大戦略」海外展開
③(新製品を既存市場へ)「新製品開発戦略」 例:ボタニストシャンプー
④(新製品を新市場へ)「多角化戦略」

3.事業戦略のポートフォリオ

製品ポートフォリオマトリクス

ボストン・コンサルティング・グループが提唱して、GE(ジャック・ウェルチ)が活用したものが製品ポートフォリオマトリクス(PPM)。

市場の成長性の高い「戦略的製品」から、実際に、市場の中で存在を高めた「花形製品」へ。市場の成長性は低くなるが、市場競争に勝って、競合が離脱し、利益率が上がる「金のなる木」。最後に、売上はまだまだあるが、利益が出ていない「低迷商品」になる。「金のなる木」で利益が出ているうちに、他の「戦略的製品」への投資が欠かせない。

「花形」から「金のなる木」にかけて、利益が増大するのは、「規模の経済」でたくさん作ることで、一つ一つの製造コストが下がること、学習などによる生産性向上、競合の離脱による販促費の軽減が挙げられる。

※提出義務のない宿題

「推し企業」の歴史(沿革)を追ってみる!

※成長ベクトルとPPMが腹落ちします。

スマイルズ

最近、「Soup Stock Tokyo」さんだけじゃないが、昔のランチの価格帯を超えていて、在宅勤務な上、自宅で調理もするので、最近行かないが、がっつりじゃなく、ライトに食事を楽しむことができる「Soup Stock Tokyo」さんが好きです。

企業とのコラボ、分社化、スープだけじゃなく、カレーの商品化と、販売拡大、多角化、新商品開発と、市場マトリクスから考えられる施策がよくわかる。

note(旧ピースオブケイク)

毎日更新しているこのnote。プラットフォームを開発するnote社。

クリエイターを中心に、どのようにお金が回る仕組みを作るかを考えながら、、機能追加(「マガジン」「サークル」「ストア」)、サービス(note pro)、新書レーベル、コンテストなどの取り組みといった、市場の浸透、拡大の施策として、興味深い。

沿革には、資金調達、資本業務提携の相手とタイミング、採用、クリエイターエコノミー協会の発足といった、足場固めもはっきり見て取れる。

ほぼ日(旧 東京糸井重里事務所)

ここ何年も、いろんなコンテンツを紹介してもらい、私の生活の楽しみを作ってくれる「ほぼ日」さん

あまりに楽しそうで、糸井さんの好きなことだけやってるのでは? とさえ思ってしまうが、新規商品・新規サービスの開発、手帳の海外展開と、事前に時間をかけて考え、実行を重ねたであろう戦略も多い。

『マーケティング戦略』はこちら


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