コンテンツをおもしろくする人(元テレ東の佐久間さん)
※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」24日目です。
昨日に続き、元テレビ東京の名物プロデューサー佐久間さんのインタビューについて書いています。
「テレビ東京がおもしろい」と言われるまでには。 | 佐久間宣行 | ほぼ日の學校 (1101.com)
今日は、4つのチャプターの後半から。まず、チャプター3のインタビュー。
バラエティー番組の現場の様子を伝えてくれます。
ディレクターって、番組進行を司るだけじゃないんですね。佐久間さんの番組の作り方が、他の番組の作り方とは違うかもしれませんが。
番組の演出もされています。編集後の番組をイメージして、足りないところや、視聴者目線で説明して欲しいところを出演者にカンペで伝えるそうです。決して出演者任せにしない。出演者を信頼していないかと言えば、後に書いた通り、まったくそんなことはありません。相互に信頼している。
現場の話でいえば、選挙特番のフロアディレクターの話も、おもしろいです。世の中には、いろんなコンテンツがあります。雑誌などの記事もそうだし、YouTubeやTikTokみたいな動画もある。テレビは、時間もお金もかかるから、もっと慎重に、細かく進めているとばかり思っていました。リアルに進行している事象が、事故として番組に影響が出ないようにコントロールしつつ、大事なことをカメラでおさえ、できあがりの映像、撮れ高、編集を考えつつ、番組を出演者と一緒に作っていく。
特に、佐久間さんは、徳光和夫さんに信頼されてきたそうですが、信頼の理由は、突発的な事象が起きた時、裏側で何が起きているか、状況説明を短く明瞭に出演者に説明ができるところだといいます。だから、出演者も安心してディレクターの指示に従うことができる。
佐久間さんだけがすごいわけではありません。
企画側の無茶ぶりのゲームを、芸人さん(くりぃむしちゅーの有田さん)がスマートなルールのゲームに変えてしまった。そんなシビれる瞬間を経験することで、出演者へのリスペクトも佐久間さんは持っています。
両者が作用しつつ、出演者と一緒に番組に命を吹き込んでいきます。
そして、編集に話が移ります。
何と、画像を切って貼ってする編集を佐久間さんお一人でやられることがあるとか?! しかも今でも!!
何にも起きなかった現場でも、編集でおもしろく変わることがあるそうです。
編集でおもしろくなるのであれば、現場では出演者側も失敗してもいいので、おもしろくしようと行動します。予算がかけれなくても、編集は頑張れば何とかできる。できるところを押えつつ、それをやることで出演者の信頼も得ることができます。
私も調べたり、インタビューして、記事を書くことがありますが、、とにかく時間をかけて素材に向き合おうと思いました。ここ、さぼっていいところじゃない!!
佐久間さんの話を聞くと、企画、台本、現場、編集、どこでも番組をおもしろくできる可能性はあることがわかります。でも、各フェーズが得意なところがずるい…。特に編集作業がそうですが、やっぱり手を動かせる作り手は強いですよね。
佐久間さんは、今まで世に出たプロデューサーやディレクターとタイプが違うとおっしゃいます。「じゃあ、自分が何ができるか」を常に考えていました。
どうすればおもしろくなるのかは考えるのは当たり前で、自分の武器は何か、できることは何かをちゃんと周りにも伝えつつ、できるところで貢献を重ねないといけない。
コンテンツを作る上で大事なことを教わった1時間15分でした。
12/29(水)の「ゴットタン」、30(木)の「あちこちオードリー」のスペシャル見たら、もう一回、見ようかな。
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。