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佐久間プロデューサーが企画を実現する方法

※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」23日目です。

「テレビ東京がおもしろい」と言われるまでには。
佐久間宣行 (TVプロデューサー)


元テレビ東京の名物プロデューサー佐久間さんは、どんな企画書を出し、いかに人をまとめ、現場で何をして、どう仕上げてきたのか。ご本人の口から惜しみなく!ぜんぶ教えてくれました。

「テレビ東京がおもしろい」と言われるまでには。 | 佐久間宣行 | ほぼ日の學校 (1101.com)


テレビのバラエティー番組が好きな人は全員見てくださいね。
今、バラエティーのプロデューサーの中では、一番有名かもしれないですよね、佐久間さん。『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』を手掛けるプロデューサーです。

なんと、このインタビューでは、佐久間さんが作った企画書が見れます!


自分がおもしろいと思った内容を書くだけだと企画は通らない。実際にやる中身とは違うんだけど、企画書の最初のページには、流行ってる別のコンテンツ(アニメ)と同じ仕組みを使いますとか、世の中のこんな事象にハマりますとか、理由をつけるそうです。さらに、社員だった時は、テレビ東京がその企画をやる意味もつけたそうです。

自分の企画を通すために、大義名分をつけるってホント大事ですよね。
自分がおもしろいと信じているから、大義名分が余計に邪魔になると思ってしまいそうですけど、採用する側には理由が必要です。

そこをわかっていない人が多い。自分のおもしろさを信じている佐久間さんが、割と若い時からそれに気づいて、企画を作ってたというところがすごいです。

その理由の一つに、自分の好きなことがテレビのメインストリームじゃないって感じたからだそう。

戦い方を考えないと
好きなことやれないなって

面白いと思うものを少しメジャーに
持っていく工夫をしていかないと

もしくはメジャーに行かなくても
会社を儲けさせる方法を考えないと

自分が面白いと思うものを
番組化して続けていくことは
出来ないなっていう風に

自分が足りないところをどう補うか、何で補うかを考えて、ちゃんと実現する側に寄せることができるのは、どうしてなんでしょうね。その辺まで掘り下げて、伺ってみたいところです。

企画が通った後の番組づくりでも、自分なりのやり方を見つけます。
佐久間さんは、プロデューサーとディレクターを兼任するといいます。

・プロデューサーは企画全ての責任者でありディレクターは現場の責任者
・プロデューサーが企画立案を行い、その下でディレクターはクライアントと交渉や現場の指揮をとる
・業界によってプロデューサーとディレクターの役割が曖昧で兼務になっているケースも

【徹底比較】プロデューサーとディレクターの違いとは?業界ごとにも解説します | Geekly Media


映画にもプロデューサーはいますけど、映画で言えば、予算のことを気にする監督と、実現する助監督、みたいな感じでしょうか? テレビ東京の事情を踏まえて、自分がやりたいことをどう実現するのか考える。実現するために行動を寄せていく。いやー、わかっていてもなかなか行動には移せないですよね。実現したい映像やおもしろいシチュエーションが頭にあって、それを、なるべくいい形で実現しようとしてるんでしょう。作り手としては、やっぱりおもしろいことを常に探していかないといけないですね。おもしろいことが頭の中にないのに、それ以上におもしろいことなんて出てきませんよね。

バジェットコントロールをしないと
自分のクリエイティブが活かせない

それがプロデューサーとディレクター
両方始める事になったきっかけです

これが大きな局の大きな番組で
数千万円使えるとなったら
別にディレクターだけやっておけば
良かったと思うんですよ
自分のクリエイティブが
ほぼ叶うから
でもテレビ東京だとそれが無理で
1/5とか1/10のバジェットで
作らなきゃいけない イコール
何かを捨てていかなきゃいけない
極端な考え方をしないといけないから
その判断はディレクターじゃ
出来ないなと早く気づいた

例えば「Youは何しに日本へ?」
とか割り切ってるじゃないですか
VTRで成田空港に行かせる人員には
とにかくお金を払うけど
バナナマンは会議室で見てる
そういう事ですねバジェットが
クリエイティブに影響するって

VTR見るだけの番組でも
他局はちゃんとスタジオ
作るじゃないですか
作ってそのままテレビ東京で
やろうとしたら
全部が小さくなっていく

プロデューサーとディレクターを兼任する理由は他にもあります。

このトーク使うか使わないか
判断が出てくるわけですよ
コンプライアンスもそうだし
事務所的に怒られるかなとか
あるじゃないですか
それを判断するのって
プロデューサーなんですよね
僕の場合兼ねてるから

ますます、佐久間さんに興味が湧いてきました。
だいたい、「ほぼ日の學校」のことを記事に書くときは、講師の方の話を全部聞いてから書いてましたけど、今日は、前半でお腹がいっぱい。
明日、続きを見て書こうと思います… たぶん、気が変わらなければ。


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