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クリエイティブになるための読書(68週目)

いつもとあまりラインナップは変わらないけれど、おもしろい物語、いい詩、いい評論に出会えた。嬉しい週。こういう風にいい出会い画ばかりなら、読書だけして過ごす老後もありだろう。年とともに本は読めなくなっていくらしいので、今を楽しもう。

新顔は、官能小説集。最近読んでないジャンルなので、こちらも楽しみ。


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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

李白「月下独酌 」のような、エドウィン・アーリントン・ロビンソン作「フラッドさんのパーティー」。本詩の日本語訳は、詩というより短い短い物語。物語を書く練習として、短い詩を試してみるのもいいかもしれない。

今週読んだ、ロバート・フロストの「塀直し」も楽しい詩だった。

評論

昔読んだ「パターン、Wiki、XP」だが、仕事を通じて、部内に情報共有するにあたり、どういう原則を維持したほうがいいんだっけ? と年初より考えていたので再読中。この読書時間の枠で読む必要はないんだけど、ずっとテーブルの上に置いたままだったので、この読書の「評論」枠で読んでいる。どうしても読みたかった章「Wiki設計原則」は、今週読み終えた。引き続き、残りもこの時間に読む予定。

ピーター・マクミランさんの英語の詩(百人一首)がとてもよい。英語がよくわからない私でも、英語のほうが百人一首の和歌を理解できることがとても多かった。今週読んだ「あとがき」は、百人一首を知ろうとする人に必須の内容だと思う。

物語

弓矢の名人、それがさらに仙人に昇華する「名人伝(中島敦)」。童話の世界のような短い話も、なかなかに読ませる。中島敦すごい

「剣客商売(一)」実におもしろかった。やっぱりファンがいる作品は、読んでみるもんだ。特に生活圏の話なので、地理もイメージしやすくて楽しい。続きは手に入れてないけれど、ある古書店に並んでいることは知っている。今度、伺おう。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/7/1(月)
・【詩】わきめもふらず。ジグザグに。(「現代詩の鑑賞101」)及川均
・【評論】水田と宅地/日本の農業(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】始末書(「10分間の官能小説集2」)勝目梓

2024/7/2(火)
・【詩】フラッドさんのパーティー(「アメリカ名詩選」)エドウィン・アーリントン・ロビンソン

・【対談】論理あるいは数学はどこへどこまで入っていいか(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】名人伝(中島敦)

2024/7/3(水)
・【詩】春のために/地名論/調布Ⅴ(「現代詩の鑑賞101」)大岡信
・WikiWikiWeb/Wikiモードによるコミュニケーションパターン/Wiki設計原則(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】牛人(中島敦)

2024/7/4(木)
・【詩】塀直し(「アメリカ名詩選」)ロバート・フロスト

・あとがき(「英語で読む百人一首」)ピーター・J・マクミラン(小山太一訳)
・【物語】エブロネス族による第十四軍団の壊滅(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

2024/7/5(金)
・【詩】/道程(高村光太郎)
・【対談】押しボタン文明社会での論理性教育とは(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】まゆ墨の金ちゃん(「剣客商売(一)」)池波正太郎


2024/7/6(土)
・【短歌】地表(昭和二十六年―三十年)佐藤佐太郎
・【評論】山に埋もれたる人生あること/人間必ずしも住家を持たざること(「山の人生」)柳田国男
・【物語】御老中毒殺(「剣客商売(一)」)池波正太郎


これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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