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クリエイティブになるための読書(56週目)

『ガリア戦記』がおもしろい。再読中の『パターン、Wiki、XP』も久々に読んで、発見の多い本。読書自体がとても楽しい一週間でした。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

『詩経・楚辞』を読む理由の一つには、漱石のベースに『楚辞』があると、どこかで読んだことがきっかけだろうと思う。漱石のあの的を得た短い表現の根っこに触れられるなら、いつか読まなきゃいけないと感じていた。どうか何度も読み直すことができる詩に出会えますように。

評論

土曜に読了。沖縄の貧困の問題は、ずっとそこにあって、定着しているために、当たり前過ぎて普段のニュースでは目にすることがない問題の一つ(この本は「貧困」というテーマではなく、沖縄の生活・社会風俗にフォーカスされている)。昨年初めて沖縄に行って、沖縄に愛着を持ったので、引き続き、沖縄のいろんな面について、触れていきたい。

物語

『ガリア戦記』、実におもしろい。短い文にも関わらず、様子が目に浮かぶ。物事を伝えるのに必要なことは、丁寧で長い文章ではない。当時の地図と現代の地図を見比べながら、ゆっくり読んでいる。楽しい。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2024/4/8(月)
・【詩】有女同車(鄭風)(「詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」)牧角 悦子
・【評論】「多数」の利益が「少数」の犠牲になっている(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】裸にネルのシャツ(「みんないってしまう」)山本文緒

2024/4/9(火)
・【詩】ぼくはぼく自身をたたえ(「アメリカ名詩選」)ウォルト・ホイットマン
・【評論】キセツとヤミ仕事/鳶を辞め、内地へ/家出からアジトへ―良夫の生活史(「ヤンキーと地元」)打越正行
・【物語】わらしべ多重殺人(「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」)青柳碧人

2024/4/10(水)
・【詩】リズムの魔に吹かれて(吉増剛造詩集)
・【評論】[解説]ガリアとガリー人(「ガリア戦記」)中倉玄喜
・【物語】メアリー・フレンチ(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)ジョン・ドス・パソス

2024/4/11(木)
・【詩】ウォルト・ホイットマン、一個の宇宙(「アメリカ名詩選」)ウォルト・ホイットマン
・【対談】数学の自然学的側面とイデア論的側面と(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】ゲルマニー人アリオウィストゥスとの戦い(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

2024/4/12(金)
・【詩】夏の夜の食慾(高村光太郎)
・【評論】アレクザンダーの6つの原理(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】幻滅(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳)

2024/4/13(土)
・【短歌】春歌(「山家集」)西行・佐々木信綱校訂
・【評論】「自分、親いないんっすよ」―良哉の生活史/夜から昼へ―サキとエミの生活史/おわりに(「ヤンキーと地元」)打越正行
・【物語】ベルガエ人との戦い/大洋沿岸部族の服従(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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