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「百人一首復習ノート・おかわり」始めます

先日まで「百人一首復習ノート」という取り組みをしていた。

百人一首の和歌を読み直し、解説や歌評を理解する取り組みだ。学生時代、国語教師に覚えろと言われた時には、まったく興味がなく、覚えることを拒否していた。まさか四十歳代に短歌を詠み始めるなんて思ってなかったから。

「百人一首復習ノート」の目的は、普段、詠んでいる短歌の養分のためだ。

普段は、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもないが、そうはいっても、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があるだろうと思った。教養としてではなく、あくまで自分の作歌のネタとして、作歌のテクニックという実利を期待して百人一首に触れた。

花鳥風月や恋愛をはじめとした人間関係をどういう言葉で、どう表現してきたのかを知ることができて、日本語の比喩や、日本語の言葉のイメージについて少し理解できた。

ここでやめてもいいのだけれど、少し理解の深まった百人一首を使って、さらに自分の詩作、短歌を詠むことに活かせていけたらいいなと感じた。

今年、2024年は、大河ドラマで『光る君へ』が放送中だ。平安時代のことや歌人たちの背景に、多く触れる機会がある。

で、早々に、二周目に突入してみようと思う。

一周目は、以下の3冊を使って、主に、意味の理解、歌の解釈を進めた。

二周目は、詩としての広がり、短歌の持つイメージ、詩作の楽しみに触れてみようかと思っている。『英語で読む百人一首』は、英語の詩としてもすばらしいので、二周目も時々参考にしたい。

「百人一首復習ノート・おかわり」では、以下の参考書を使う。

まずは、歌人・東直子さんが、現代の短歌として、百人一首を詠み直したもの。

次は、詩人・最果タヒさんが、百人一首を詩として作り直したもの。

最後は、競技かるたのマンガ『ちはやふる』の作者・末次由紀さんが、マンガを描くにあたり、取材したメモを再構成したもの。東直子さん、最果タヒさんが詩情を感じたところが、どういった背景や人物像に立脚したものかを確認するために使おうと思う。

二周目は、どんな感じで理解が進むのか、とても楽しみだ。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。