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書のことをもっと知りたい、なぞりたい

2023年は「ホンモノに出会う」というテーマで、美術館、博物館に行っている。これまでも美術館、博物館に行くことがあったけど、そんなに熱心には見ていなかった。

昨年末、いろんな場所で、「ホンモノに触れる重要性」のメッセージを受け取った。「若いうちに」という枕詞がついてることが多かったけど、そこは諦めるよりしょうがない。

私の場合、コンテンツを作るといっても、短い記事を書く程度ではあるけれど、いいものにたくさん出会って、良い悪いの判断を自分の中に作って、いい文章を書けるようになりたい。文章の良し悪しだけじゃなく、いろんなジャンルの作品に触れて、それ言語化することをしていきたい。

今年は、ちょっと本気で美術館・博物館に行く機会が多い。

で、その一つとして、生活圏にあって、ちょくちょく行ける博物館の一つに書道博物館がある。書道は、小学生の時に「お習字」に通っていたくらいで、それ以降、ほとんど縁がないジャンルだ。とはいえ、ホンモノに触れるものであれば、ジャンルは何だっていい。

ということで、今年は、ちょくちょく伺っている。

で、何をするのかと言えば、書を理解するために、書をなぞるのだ。筆を持って、墨をつけて、なぞる… ときっと怒られるので、脳内で筆を持って展示の書をなぞる。そうすることで書いた人の思考や経験をなぞるつもりでやっている。実際に、そこまで理解できるわけではないけれど、筆の走らせ方、字の形によって、なぞる自分の気持ちが違うことは感じている。

小学生の時の「お習字」経験だけでも、止め、払いなど、だいたいの筆の形はイメージできる。二回目からは、ちょっとわかった気になって帰ることもあったが、、、だんだんと、点の形、かすれ、文字のつながり、など、どうやって書いているのかわからない字が出てきた。先日行った根津美術館では、書道博物館では、なぞり慣れていなかった「かな」に明らかに戸惑う場面があった(書道博物館にも「かな」の書はあるけど、限られた時間の中で「かな」をなぞることはほとんどなかった)。

もうこれは、書き方を学ぶしかない!

でも、書道教室に通うほど時間もないし、そこまで熱心でもない。
こんな時には動画だ。ほんといい時代になったと思う。

「かな」はこんな動画かな。何度も見てから行こう。カメラ位置が斜めなのがつらい。いつも作品の真上からなぞっているので、ちょっと気持ちが悪い。

かすれも難しい。
あまり隷書をなぞったことはなかったけど、書道博物館には隷書もある。隷書のかすれはこういった動画があるようだ。

あと、こういうのも参考になりそう。

字がうまくなりたいわけでもないけど、書道博物館に伺う前には、ちょっと動画で予習してから行こう。正直、書き順すらわからない書と字も多いので、動画の予習は必須にしよう。

今開催中の「王羲之と蘭亭序」展の後期展示は、4/23(日)まで。もう一回、行きたかったけど、ちょっと難しそう。

次は、展示替えの期間のあと、5/2(火)から「没後80年 中村不折のすべて」展。また仕事の合い間に行って、なぞってみよう。

もっと書をなぞりたい。書を知るために。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。