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クリエイティブになるための読書(26週目)

何度か借りた『志ん生 艶ばなし』をようやく読み終わった。物語のジャンルとして、落語を入れることにして、やっぱり志ん生だろうと借りてきた本。志ん生大好きだ。でも、ずっと志ん生止まりなので、このクリエイティブになるための読書の合い間に、他の噺家の落語も入れていこう。楽しかった。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品あるいは3作品を予約する。その他、図書館にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

ポケット詩集がお手軽。超短い数行の詩が多い。今週もなかなか読む時間が取れなかったので、助かった。でも、ハマった詩は特になかった。

いつもの「世界名詩集」に今回も助けられた。12に収録された、ゴーチェとネルヴァールは、ちょうどよい短い詩が多くて、これまた時間が取りにくかった今週は助かった。割と好きな詩も多い。

評論

手元にある本『「死にたい」に現場で向き合う』、性被害者へのアプローチ、本当かな? と思うこともあるけれど、いろんな対処法が書かれていて参考になった。強いダメージを負った人に何をすればいいだろう? を考えることがあれば、参考にしよう。

もう一つ、薬局が自殺予防に関わるという取り組みも興味深い。自殺の手段に処方された残薬が使われることが多いこと、またコンビニよりも数が多い薬局ができることはないか? という視点はとても興味深い。

『志ん生 艶ばなし』の最後、志ん生の長男、金原亭馬生さんの対談がすごくよかった。息子としちゃ大変すぎる人生だったろうけど、喜劇の主人公は、悲劇の渦中にあるのを地で行く、志ん生の人生。周りも、特に、振り回されてきた馬生さんの話も第三者からするとおもしろくてしょうがない。息子が噺家でよかったね。志ん生さん。

物語

図書館で借りた本は、読みたいところだけ読んで返却しているのだけれど、前回、読みきろうと思った『志ん生 艶ばなし』が読み切れてなかったのでまた借りてきた。志ん生大好き。

まだ一つしか読めてないけど、図書館で借りてきたこの本もよさそう。今回、あまり読めなそうなので、また思い立った時に借りてこよう。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/9/11(月)
・【詩】一ばんみじかい抒情詩/Diamond ダイヤモンド/かなしくなったときは/あなたへの手紙/たし算/小さな恋の物語(「ポケット詩集Ⅳ」寺山修司)
・【評論】執念の食いしん坊(「週末はカレー日和」小野員裕)
・【物語】百年目(「志ん生艶ばなし」古今亭志ん生)

2023/9/12(火)
・【詩】さくら/あほらしい唄/おんなのことば(「ポケット詩集Ⅳ」茨木のり子)
・【評論】犯罪被害者と向き合う 新井陽子(「死にたい」に現場で向き合う 松本俊彦)
・【物語】二階ぞめき(「志ん生艶ばなし」古今亭志ん生)

2023/9/13(水)
・【詩】手の習作(「七宝とカメオ」ゴーチエ「世界名詩集12」)
・【評論】摩天楼と棟割長屋(「インド―傷ついた文明」V.S.ナイポール)
・【ドラマ】うぬぼれ刑事(宮藤官九郎「テレビドラマ代表作選集2011年版」)

2023/9/14(木)
・【詩】アランブラ宮の壁の/くるあさごとに(岸田衿子「ポケット詩集Ⅳ」)
・【評論】薬局における自殺予防ゲートキーパー活動 向井勉(「死にたい」に現場で向き合う松本俊彦)
・【落語】町内の若い衆(「志ん生艶ばなし」古今亭志ん生)

2023/9/15(金)
・【詩】四月/幻想/祖母/従妹/バイロン風の想い(「小歌詞(オドレット)」ネルヴァール「世界名詩集12」)
・【対談】はだかの志ん生(「志ん生艶ばなし」金原亭馬生 ききて・小島貞二)
・【落語】幾代餅/姫かたり(「志ん生艶ばなし」古今亭志ん生)

これまで読んだリスト

(誰かが同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)


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