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習慣からの芽生えを期待して、書く、読む、詠むの日々

「春の連続投稿チャレンジ」の中に「 #習慣にしていること 」というハッシュタグを見つけた。ここ数年で、急に習慣にしていることが増えた。これ以上増やすと、時間が確保できなくて、どれかをやめなくちゃいけなくなるだろう。今でも、体調を崩したり、重い仕事が一カ月も続けば、続かないだろうとは思うものが多いが、毎日の暮らしを充実させるため、自分の仕事の成長を願って、続けていることがある。ここに紹介したい。

毎日noteを書く

毎日noteを書いている。私の仕事では「書くこと」が結構な割合を占める。自社のオウンドメディアで、サービスを紹介したり、サービスにまつわる、最近の技術的な流行、社員の取り組みなどを書いている。サービスを開始する時には、サービスページの内容を書くし、他人が書いたものをレビューもする。もっと丁寧に伝えたいと思ったり、同じテーマで伝えたい内容が溜まってくれば、ホワイトペーパーにすることもある。

しかし、どんなに仕事で書いたものが増えても、書くスピードは上がらない。その日のノリに左右されることが多い。自分の中で考えが整理できていないと進まないし、その日の朝の頭の明晰さ度合にも関わる。

とにかく毎日何かを書いていれば、気分の上げ下げに左右されずに、たくさん書けるようになるんじゃないか? という考えから、毎日noteを書くようになった。もう700日以上続いている。

しかし、実際には、仕事で書くものとnoteで書くことは違う。仕事では、感じたこと、見たものをそのまま書くわけじゃない。結局、毎日書くという習慣だけが残って、仕事で書くスピードは上がっていない。何も効果がないかといえば、そんなことはない。日頃考えたことを残しておけば、後になって、そういえば、以前、同じことについて考えてたな、と自分の書いたnoteから探して、考えの整理に役立つこともあるし、そのnoteでちょっと調べるまでしてくれていれば、参考文献まで、まっすぐに当たることもできる。少なくとも、キリのいい1,000日までは続けたいところ。

本当は、もっと仕事への見返りを得られる形で続けられたら、なおよし、と思っているので、仕事に役立てる方法は引き続き、模索していきたい。なかなか身につかない「毎日書く」という習慣がすでにあるので、1日1日のnoteが仕事向けにカスタマイズされれば、一気に成長できるかも… という期待も残している。

短歌を詠む

ほぼ毎日というのであれば、短歌がある。2018年の年末、「ほぼ日の学校 万葉集講座」に通い始めたことがきっかけではじめた。講座開始直後、運営から、2019年のほぼ日手帳を渡されて「毎日詠んでくださいね(ニコ)」とされたので、真に受けて、2019年の1月1日から始めて、今日まで続いている。

とはいえ、最近では、毎日、三十一音に整えるところまでたどり着けない。だいたい毎日の出来事、心が動いたことを手帳に書きつけておいて、月末や月初に、一カ月分を三十一音に整えている。でも、できるだけ心が動いた時に、それにちょうど合う言葉を探して書きつけておかないと、三十一音にする時には、ただの短い日記になってしまうことが多い。写真のように、一瞬の気持ちを切り取ること、自分の小さな心の動きに向き合うことが、毎日の自分を支えている感覚はある。

クリエイティブになるための読書

「クリエイティブになるための読書」というものを続けている。

「華氏451度」著者、レイ・ブラッドベリの講演の中で、「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を続けていればアイデアがあふれ、誰でもクリエイティブになれるよ、という話があって、それに乗っかってみたのだ。

自分でコンテンツ制作に関わるようになったら、やはり情報を整理したものを提供するだけでなく、読む人が1mmでもワクワクするようなものを届けたいと欲張るようになった。家族と過ごす時間があるので、土日は難しいけれど、平日だけでもと「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を続けている。1,000日の4分の1を経過したはずなのに、まだ、クリエイティブな面がが自分の中に育っている感覚はない。本当にない。

百人一首復習ノート

短歌に絡んだ習慣がある。毎週必ずやっているわけではないけれど、ほぼ毎週、「百人一首復習ノート」を作っている。

普段、現代語で短歌を詠んでいて、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。でも、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、他人の短歌を理解する上でも、意味がある行為かもしれない。

今年の大河ドラマは「光る君へ」。百人一首の詠み手も多い。ああ、この人があの歌を詠んだのね! という、歌に血を通わせやすい。

習慣をいくつか持ってみて

毎日続けたからといって、成長が保障されるわけでもない。でも、短歌や毎日noteは、自分の気持ちを整えるのに役立っている。ただ、気持ちを整えるという目的にしちゃ、結構手間はかかるので、気持ちを整えるだけなら、ヨガや瞑想のほうがよっぽど向いているかもしれない。

自分の体や特性にあった習慣、自分が将来なりたいものに向けて、少しでもよい形でこれからも続けたいし、できれば、将来、この習慣のおかげで成長できたと思えることがあると嬉しい。でも、仕事が忙しくなったり、プライベートでたくさん問題が重なったりすれば、毎日の習慣というものは簡単に消し飛びそうな予感は常に持っている。なまじ連続して続けられているものがあるので、今は、止めるのがもったいないから続けている、というのが正直な思いかもしれない。明日も続けられますように。

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いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。