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クリエイティブになるための読書(43週目)

年末に越してきて、まだ段ボールに埋もれている。自分の部屋には布団を敷くスペースもない。部屋が片付いてなくて、今、図書館で本を借りちゃうと、間違ってブックオフの回収に混ぜちゃいそうで、借りに行けない。実家の本棚にあったものから読むことが多いので、過去に一読したものも混ざる。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ1、2作品を予約する。その他、図書館内にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

阿佐ヶ谷の古書店で手に入れたもの。まだ部屋が片付いておらず、図書館に行けてないので、手元にある本からこの読書をやるしかないが、日本人以外の詩集がゲーテくらいしかなさそうなので(開けてない段ボールにあるかもしれないが)、手に入れた本。

評論

ロシアについて、日本の一般大衆が知ることになったのは、日露戦争かもしれないが、国の成り立ちを見ると、決して、大国ロシアとは言えなかったのではないかと思えてくる。ピョートル一世時代(日本の江戸期、元禄時代)前にはまだ海に出る力も乏しい。特に、シベリア、当時のロシア領のアラスカの扱いがひどく、国が管理しているとは言い難い状況だった。広すぎる国土を守るには、無理があるのかもしれないと思う。司馬遼太郎さんがご存命なら、ウクライナ侵攻について、どう発言したであろうか。「さもありなん」の六語で済ませたかもしれない。

そして、『ロシアについて』を読んでいて、これを読みたくなった。


当たり前だけれど、今の時代なら、時代錯誤も甚だしいところだけれど、そういうエッセイにも一理あるところが、残る文章なんだろう。ここまで時代錯誤だと、鵜呑みする心配もないので、時々、気楽に味わいたい。数ページだし、毎日読むには、ちょうどいい。

そして、『テクノボン』私の宝物的な本。テクノは、卓球さんが聞いてよかったというものを、ラジオから聴いたくらい。そして、そこで覚えたアーティストを少しかじった程度。だから、読んでもよくわかんないんだけど、テクノ夜明け前からの雰囲気を教えてくれる。昔の音楽雑誌の空気感。

物語

芥川龍之介の「猿蟹合戦」、ただのふざけた二次創作に留まらないおもしろさがあった。御伽噺「猿蟹合戦」後の世間の反応は、今のSNS時代を思えば、なかなかにおもしろい。オチも秀逸。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2024/1/9(火)
・【詩】喜び/そら死に ゲーテ詩集(髙橋健二訳)
・【エッセイ】ウニの貝焼き、口中の太平洋(「食あれば楽あり」小泉武)
・【物語】人面石(善通寺市)四国の昔ばなし

2024/1/10(水)
・【詩】獣類/亀/馬/チベット山羊/蛇/猫(アポリネール詩集 堀口大學訳)
【評論】海のシベリア(「ロシアについて」司馬遼太郎)
・【物語】エリオット夫妻/雨のなかの猫(ヘミングウェイ/大久保康雄訳)

2024/1/11(木)
・【詩】獅子/野兎/家兎/駱駝/二十日鼠/象(アポリネール詩集 堀口大學訳)
・【エッセイ】結婚と独身生活について(「ベーコン随想集」ベーコン 渡辺義雄訳)
・【物語】猿蟹合戦(芥川龍之介)

2024/1/12(金)
・【詩】星/帽子 - 墓(アポリネール詩集 堀口大學訳)
・【対談】68年、恋の夏の終りから(「テクノボン」石野卓球・野田勉)
・【物語】仇討ち街道(「剣法一羽流」池波正太郎)

2024/1/13(土)
・【詩】祝婚歌(アポリネール詩集 堀口大學訳)
・【エッセイ】エチオピア(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」小野員裕)
・【物語】うなぎ渕(観音寺市)四国の昔ばなし

これまで読んだリスト

(誰か同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

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