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クリエイティブになるための読書(37週目)

今週はとにかく時間がなくって、この読書にたどり着く時間が毎日26時を過ぎていた。10ページの物語でも読むのが億劫だったので、四行の漢詩、5ページの短編に頼った週。12月は、ずっとこんな調子だろうと思う。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品くらい予約する。その他、図書館内にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

先週読みたかった「ホスローとシーリーン」は読めず。詩は、音に重点をおかない、見た目に意味を持たせたもの、意味の並びに重きを置いているものでも、とりあえず声に出すことにしてるので、3ページもあると、眠気がある時に読むのはしんどい。今週は、眠気に負けて、短い漢詩ばかりの週。

今週のお気に入りの漢詩はこちら。

草色(そうしょく)青青(せいせい)として柳色(りゅうしょく)黄(こう)なり
桃花(とうか)歴乱(れきらん)として李花(りか)香(かんば)し
東風(とうふう) 為(ため)に愁(うれ)いを吹き去らず
春日(しゅんじつ) 偏(ひとえ)に能(よ)く恨(うら)みを惹(ひ)いて長(なが)し

「春思」賈至

評論

ほんとは、クリエイティブな読書の「評論」枠として読まなくてもいいんだけど、積ん読しちゃってるので、晩にちょこちょこと読んでいる二重作さんの本。テーマごとに、いくつかの事実、今の時代にわかっていることから、自分を知ること、強さとは? といった話が展開するので、毎日、少しずつ読んでいても、頭に入ってきやすくて、読みやすい。

今週まで図書館で借りていた「ドキュメンタリー映画は語る: 作家インタビューの軌跡」がよかったので、しばらくしたらまた借りてこよう。

物語

今週は、時間が取れなかったので、5ページ程度の超短編ばかり。
ハマらない物語も多いが、今週読んだ箇所は、おもしろいものが多かった。

週末だけ、向田邦子さんの脚本を読んだ。とてもおもしろい。セリフ一つでハッとする。絵も浮かぶ。向田さんは、基本、演者を決めた当て書きらしい。脚本の後ろに、脚本を書く際の心得的なことも書いてあって、ありがたい。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/11/27(月)
・【詩】ホスローの肖像ーその二(「ホスローとシーリーン」ニザーミー(岡田恵美子訳))
・【インタビュー】原一男 聞き手:アーロン・ジェロ―(「ドキュメンタリー映画は語る」)
・【物語】見えない糸(「平成十八年度(52)代表作時代小説」小山啓子)

2023/11/28(火)
・【詩】寄孫山人(「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」儲光羲)
・【評論】他脳と才能(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【物語】鬼の夜(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/11/29(水)
・【詩】春思(「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」賈至)
・【評論】知識と行動(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【物語】蛙の夏(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/11/30(木)
・【詩】勸酒(「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」于武陵)
・【評論】命と集合知(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【物語】アトリエからの招待状(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/12/1(金)
(寝ちゃった…)

2023/12/2(土)
・【詩】ミラボー橋(「アルコール」アポリネール「世界名詩集19」)
・【評論】源流としての知識/無知の知と大きな橋/2つの学習システム(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【脚本】時間ですよ2(第六回)(「家業とちゃぶ台」向田邦子)

これまで読んだリスト

(誰か同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

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