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別れの時が近づいて(12月前半の19首)

近況

引越し先は決まった。月内に転居予定。生活に必要なものがほとんど用意できてない。絨毯、カーテン、テーブルに、家電。
それでも転居しないといけない。
歌が作れない。詠む習慣がなくなるのが怖くて、雑なまま、毎日、三十一文字を並べている。人の歌を体に入れることで、いい歌ができるようになるんじゃないかと、今は、必ず誰かの歌集をバッグに忍ばせることにしている。

12月前半の歌

12/1日
先のことちょっと未来のことだけど息子がいない景色むなしく
12/2月
街中にクリスマスソングあふれてるクリボッチかも誕生日なのに
12/3火
歌を詠む気持ちがどっか行っちゃって他人の歌を体が欲して
12/4水
さて今日も他人(ひと)の原稿いじります。自分の原稿未熟なくせに
12/5木
平日に大嘗宮を見物す土日混雑は必至で気の毒
二時間の間に五人の浮世絵をガイド聴きつつ熱心に見る

12/6金
子に何といつどうやって伝えれば もう一緒には暮らせないよと
12/7土
息子への会いにくさ増すの俺よりも伯母と呼ばれる妹のほう
12/8日
子の表情想像するといつだって想像なのに涙で滲む
あゝやっと別に暮らすと思うなら少しは楽にされどささくれ
子が好きだ一番好きな人だろう日々の成長見れぬ悔しさ

12/9月
生ビール香味ハツ刺しレバテキとマルチョウ焼きに春菊ナムル
12/10火
池袋男三人演じるは60分のロミジュリでした
キレイだな今日はいい日だ気分上げ駅のトイレはキレイに限る

12/11水
早起きは少しの眠気残しつつ画面の中の原稿睨む
12/12木
仕事への集中できぬ日が続き移転後初の最終退社
12/13金
歌詠みたいハッとするようなそんな歌まだ私には言葉紡げず
12/14土
一日に一首は詠むと決めているされど眠気に負けそうになる
12/15日
寒空の豊洲で今日はBBQカレーの学校の同窓会なり


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。