吉本ばななさんの文章教室
※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」19日目です。
「あたりまえの1日を10年後の宝にする」吉本ばななの文章講座 | 吉本ばなな | ほぼ日の學校 (1101.com)
吉本ばななさんが、作文のコツを教えてくれる作文教室。
ほぼ日の乗組員(社員)4人が書いてきた文章をばななさんが、添削する回です。なんて贅沢なんでしょう。うらやましい。
文章のお題は、「私の2021年3月31日」。
お題を決めたきっかけは、吉本ばななさんが事務所の掃除をしていて見つけたノートだそうです。事務所にかかってくる電話のメモをとったノート、1992年に書かれたノートを見つけたことで、テーマが決まったそう。
そこには、すでに関係が薄くなってしまった人間関係のことも、ありありと記録されている。記録をした人も、今では、ほとんど連絡を取り合っていない。
何でもない一日のことでも、ちゃんと残しておくことに意味があるんじゃないか。4月1日にしちゃうとエイプリルフールがあるし、年度が変わる一日前のちょっと気持ちが引き締まった日に設定したそうです。
私は、仕事で書くことが多いですが、社内に、専門の編集者がいるわけでもないので、修正の根拠が明瞭でないこともあります。どういう意図で修正して、修正することでどういう効果があるのか、そういった添削をばななさんにしていただけるなんて…
添削では、
・助詞を変える
・改行を入れる
・主語を入れる
など、細かいことを伝えられます。
そして、文章全体のいいところ、書き手のよさをしっかり伝えてくれます。ばななさんに登場する息子さんに読ませてあげたいですね。なんて言われたら、嬉しくなっちゃいます。
でも、4人とも、段落の入れ替えや、文章の言い回しを大きく変えたりしていないのは、もともと、論理的で、わかりやすい説明ができているからでしょう。
すごいですね。私が同じ課題を提出したら、めっちゃ赤入れられそう…
添削の説明の間に、ちょこちょこと大事なことを話されます。
ちょっとした言い回し、選ぶ単語のひっかかりを無くすことは本当に大事です。でも、書き物をしていると、よく使う言いまわし、よく聞く言葉を用いてしまって、本当に言いたいことが伝わらない言葉をすぐに使ってしまいます。4人は、そういう注意もあまりありませんでしたよね。普段、言葉を大事に生活をしてるんだろうなぁと思います。
私も、どこか一日を切り取って、書いてみようかな。
ばななさんの添削はないけれど。書いた後、もう一度、この授業を見返してみよう。
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。