見出し画像

糸井重里さんとけんすうさんの対談から未来を読み解くワードを拾う #ほぼ日の學校

「ほぼ日の學校」アドベントカレンダー4日目です。

「この人の "世界に対する理解" は、おそらく合ってるだろう」と思う人が何人かいます。その一人は糸井重里さん。だから、糸井さんが今楽しんでいること、先々を見ている目のフィルターを通した、ほぼ日のコンテンツを時々、見ざるを得ない。

そして、「世界に対する理解」が正しいと思う、何人かの一人が、けんすうさんです。

その二人が話すとなれば、見ないわけにはいきません。

授業紹介

けんすうさん、ぼくは何を学んだらいいですか?

ブロックチェーンやNFTの分野にどっぷり足を踏み入れたけんすうさんと、いまはまだ様子見の糸井重里。これまでのインターネットを振り返りながら、はたらき方、お金の価値、アマチュアリズムなど、興味のあるテーマについて自由に話しました。これから世の中がどう変化していくのか、そのヒントがたくさん詰まった対談です。

けんすう
起業家 アル株式会社代表取締役
2006年にリクルート入社、2009年ハウツーサイトのnanapiを運営する株式会社ロケットスタートを創業。2014年からKDDIグループにM&Aされ、2018年アルを創業。

けんすうさん、ぼくは何を学んだらいいですか? | けんすう | ほぼ日の學校 (1101.com)

糸井さんの書いた「インターネット的」は、2001年当時、まだSNSもなかった時代に、現在の世界、インターネットに現れるサービスを予見した本でした。そんな糸井さんが、最近の技術にさとい、けんすうさんと話をするというだけでワクワクします。

一通り、視聴して、けんすうさんが今やっておくべきといった「ブロックチェーン」「NFT」については、触れてみようと思いました。それ以外にも、参考になった話があったので、いくつか引用して、コメントしておきます。

YouTubeが広がってことについて

糸井
例えば ぼくは自分が遅れてるな と思う時がよくあって
You Tubeが出てきた時に
そのコンセプトは今の時代だったら
たしかにありえるけど
全部訴えて 裁判してるうちに
潰れるよって思ってた
それを言ってる人も 何人もいたんだけど
ぼくもそっちで

面白いよって思いながらも
悪いことしてる というふうに広まっていくから
この面白い映像を見てる俺は
罪なんだよなっていう
流行り方はできないから
You Tubeは無理だと 思ってたんですよ

そうしたら 会社ごと買って
うちが法律的な問題は何とかします
という形になったわけですよね
そのとんでもなく上の方の 無限のお金持ったタイプの人が
何とかしますから
っていうのは神様の次ぐらいの場所から
喋ってるみたいなところがある

こないだ聞いた話にも通じるものがありました。悪い評判のまま認知を広げてもうまくいかないという話を聞いたばかりでしたが、それをお金の力でエイやって解決を図ることもできる。ま、誰でもできるわけではないですが、こうやって時代が変わっていくこともあることがあるんですね。

価値論の移動

糸井
そうなる直前の時代に
ぼくはグルメブームが
あったと思うんです つまり…
栄養があるから食べるんじゃない
「おいしい」って
どういう意味があるんだとか
あるいは いくら払うだけの
価値があるからどうなんだとか
友達にも知らせたいかとか
今の話とそっくりで
その人がオリジナルで乗せた価値観
みたいなものが流通していく
 
結局それ以外何なのか 
糖度✕酸味とかやっても無理なので
数字にできないところをどうしたか
世界の資本主義は
ストーリーとなったわけです
ストーリーを含めて
ブランドという言葉で
価値を表現するようになった
そこまで来てる時に
みんなが作り合って
流通させ合うことなんだなと
今の時代の力の計り方が
お金の高というよりは
広め力だったり 納得させ力だったり
それは一番端的に言うと
俺をなめんなよ
というところに行くなぁと

けんすう
これがSNSのフォロワー数とかと
すごい連動してて
「お金持ってる人が偉い」は
いま十代の子と話すと
全然ピンとこないらしいんですけど
「フォロワー多い」は
スターになるらしいんですよ
ある意味 お金からフォロワー数に
単に移動しただけとも言えるかな
とも思ってて

数字で価値を決めるとわかりやすい分
なんかいろいろこぼれ落ちる感覚が
もったいないと思ってる

糸井
価値を発明して やり取りして
全部それって「流通に価値がある」
という話なんですよね
だから蓄積の部分じゃなくて
流れとか 動きとか

価値を保有することではなく、流通させることができる能力を持つことは、SNSに常駐しているものとして体感はあります。実際に私は、価値も持っていないし、流通させる力もないので、自分の力で試せないことが多いですが、この点は忘れないようにしていきたいし、価値らしいものを手にした時、流通させることを、しっかり試さないといけなくなるでしょう。

感想

お金払ってプロジェクトに参加しちゃう人がコミュニティを盛り上げる「ビジネスとアマチュアリズム」の話もおもしろかったですが、近接領域に、やりがい搾取みたいな話があって、切り取ると誤解されそうなので、取り上げませんでしたが、興味深い話ですよね。

12月、毎日書く、アドベントカレンダーのnoteなので、時間も取れない今、一回視聴して、noteにコメントするくらいしかできないはずなのに、2周しちゃいました。。おもしろい話でした。

こんなお二人と今後、絡めるといいなぁ。

この記事が参加している募集

お金について考える

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。