見出し画像

クリエイティブになるための読書(61週目)

今週は、心身ともに疲れていた。昔読みなれた中也の詩、メンタルが危うい時に忍び込みやすい、山本文緒を読んだ。しっくりくるものは昔から変わらない。(インプットのために)これを読まねば! という本ではなく、とりあえず読んでおくか…、とか、これなら読めそう、という本を手に取ることが多かった。新しいもの、強い刺激を避けることで、心の回復には役立つかもしれない。もしかすると、来週もそんな週になるかもしれない。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

疲れていたので、昔馴染んだ中也の詩を開いた。好きな詩だけを何度も開いていたので、実はあまり読んだことのない詩もあった。時々、心の弱った時に開くだろう。

最初に手に取った時には、全然よさがわからなかったけれど、いろんな人の詩に触れて、詩のような言葉を自分でも少し吐き出すようになってから、吉増剛造の言葉やリズムに惹かれている。

評論

ファッション系の仕事をしていた時に購入した本。ずっと手つかずだったし、特に必要もしてないんだけど、何となく開いてみた。時々、読むことにする。

その他、食に関するもの多め。小野員裕さんの「東京カレー食べつくしガイド104/380店」、小泉武夫さんの「食あれば楽あり」。両人とも、食に関して、文章の参考にしたい人たち。

物語

「ホフマン短篇集」の「G町のジェズイット教会」がとてもよかった。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/5/13(月)
・【詩】港市の秋/ためいき/春の思ひ出/秋の夜空/宿酔/少年時(「中原中也詩集」)中原中也
・【エッセイ】茜屋珈琲店/カフェエリック/カフェ・ラ・カンパネラ(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」)小野員裕
・【物語】愛はお財布の中(「みんないってしまう」)山本文緒

2024/5/14(火)
・【詩】疾走詩篇(吉増剛造詩集)
・【評論】衣・食・住のバランス/ファッションは単なる流行ではない(「ファッションは政治である」)落合正勝
・【物語】イエスタデイ(「女のいない男たち」)村上春樹

2024/5/15(水)
・【詩】わたしは「死」のために止まれなかったので(「アメリカ名詩選」)エミリ・ディキンスン
・【評論】環状島の生成過程(「環状島=トラウマの地政学」)宮地尚子
・【物語】G町のジェズイット教会(「ホフマン短篇集」)ホフマン・池内紀編訳

2024/5/16(木)
・【詩】戦闘/カフエにて(高村光太郎)
・【エッセイ】<汁の秘伝の話>なかにはあやしげなお話も/<二本の丸太の話>のびたそばと水を切ったそば(「そば屋の旦那衆むかし語り」)藤村和夫
・【物語】ドーナッツ・リング(「みんないってしまう」)山本文緒

2024/5/17(金)
・【詩】シジミ/表札/土地・家屋(「現代詩の鑑賞101」)石垣りん
・【評論】ソフトウェア開発へのパターンの適用(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】サビーヌ(「マンディアルグ短篇集 黒い美術館」)マンディアルグ・生田耕作訳

2024/5/18(土)
・【詩】葬式列車/足利(「現代詩の鑑賞101」)石原吉郎
・【エッセイ】意表つくベーコン茶漬け/冬はコイ、懐かしのうま煮(「食あれば楽あり」)小泉武夫
・【物語】ハムスター(「みんないってしまう」)山本文緒

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。