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クリエイティブになるための読書(28週目)

クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品くらい予約する。その他、図書館にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

乃木大将の漢詩。「転た」を使えるのかっこいい。俺も漢詩が作れるといいなぁ。乃木さんはどれくらい漢詩・漢文への教養があったんだろう。嘉永二年生まれで、学者になりたくて出奔したくらいの人だもんなぁ。今さら、彼のインプット量を真似することはできない。詩自体は、実に重い戦場の詩。

金州城下作
乃木希典

山川草木 転た荒涼(さんせんそうもく うたたこうりょう)、
十里風腥し 新戦場(じゅうりかぜなまぐさし しんせんじょう)
征馬前まず 人語らず(せいばすすまず ひとかたらず)、
金州城外 斜陽に立つ(きんしゅうじょうがい しゃようにたつ)。

大人の国語力がつく漢詩一〇〇選(角川SSC新書)

評論

ジブリが日テレの子会社になるというので、今、ジブリの作家性というものに触れておきたいと思って手に取った。作品論だけでない。時代的に、思想、労働争議、体制の話が横たわっている。今でも、クリエイティブな活動に専念させてほしいというクリエーターは多いが、この頃はもっとひどかったのだろうと思う。何かしら思想を持っていないと立っていられなかっただろうし、逆にそれが仕事の邪魔もしている。でもこれは小谷野さんの主観もたぶんに混じった内容なので、話半分に聞いて、時代と発言だけを少し記憶に留めて、おしまいにする。また他の機会にも、ジブリ、高畑さん、宮崎駿さんのことを知ろうと思う。

物語

『イギリス幻想小説傑作集』がよさそう。まだ自分的な当たりは、ドイルが書いたホームズ以外の物語くらいだけど、雰囲気もあるし、ちょっと刺激になった。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/9/25(月)
・【詩】チャダーエフに(「抒情詩」プーシキン「世界名詩集12」)
・【評論】強さとは何か?/人間VS/戦闘の非エリート(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【物語】ゆでおもちゃ(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/9/26(火)
・【詩】スケッチ/大衆/迷える(「シカゴ詩集」サンドバーグ「世界名詩集22」)
・【評論】高畑勲の軌跡(「高畑勲の世界」小谷野敦)
・【物語】サノックス卿夫人秘話(「イギリス幻想小説傑作集」アーサー・コナン・ドイル)

2023/9/27(水)
・【詩】リキニウスに/同窓たちに(「抒情詩」プーシキン「世界名詩集23」)
・【評論】アニメの監督として(「高畑勲の世界」小谷野敦)
・【物語】獣の印(「イギリス幻想小説傑作集」ラドヤード・キプリング)

2023/9/28(木)
・【詩】金州城下作(「大人の国語力がつく漢詩一〇〇選」乃木希典)
・【評論】現代人の生死観(「死を見つめる心」岸本英夫)
・【物語】墓(「花咲くユダの木」K・A・ポーター)

2023/9/29(金)
(寝落ち!)

2023/9/30(土)
・【詩】梟の神が自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」(アイヌ神謡集)
・【エッセイ】家庭のこだわり(「週末はカレー日和」小野員裕)
・ネズ公(「イギリス幻想小説傑作集」モンタギュー・ローズ・ジェイムズ)

これまで読んだリスト

(誰か同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

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