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クリエイティブになるための読書(46週目)

年末に今の住まいに越してきて、まだ近所の図書館には行けていない。実家の自分の本棚にあった本から読む日々が続いている。部屋は片付かず、まだ図書館に行く予定はないが、手元の本だけでも、2024年、やりくりできそうなくらい読むものはある。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が仕舞う本、売っぱらってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から、ずっと積ん読してある本を持ってきて、消化しているところ。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

昔から興味があった『詩経』にたまに触れている。「中国の古代歌謡 詩経」にある白川静さんの日本の万葉集との比較(文化的な立ち位置が共通する話)が、おもしろい。詩が、歌が、生まれたもとを知ることも、自分の作歌の養分になると信じたい。おもしろい、気持ちいい、から触れるのであって、勉強しよう、なんて気持ちはサラサラありません。

評論

この本を読んで、卓球さんが好きだった音楽を聴いた。Daniel Miller、Depeche Mode、Yazoo、Art of Noise、New Order、あたりを聴いていた週。

物語

池波正太郎さんの初期のころの現代小説を読んだ。同じジャンルばかり書いても、作家側もおもしろくないだろう、と思ったが、作家にも向き不向きはあるだろう。自分が得意なところで、おもしろい物語を書けて、工夫ができるなら、そっちのほうが本人にも、読者にもよさそう。が、なかなかに読ませる。「土俵の人」がよかった。

漱石はいいです。言葉が気持ちいい。テンポがいい。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2024/1/29(月)
・【詩】巻耳(「中国の古代歌謡 詩経」白川静)
・【エッセイ】トビウオのくさやに舌乱舞(「食あれば楽あり」小泉武夫)
・【物語】白べん黒べん(宿毛市)四国の昔ばなし

2024/1/30(火)
・【詩】序 二/おえふ「若菜集」(島崎藤村詩集「日本の詩集19」)島崎藤村
・【対談】未来派気取り(「テクノボン」石野卓球・野田勉)
・【物語】冬の青空(「剣法一羽流」池波正太郎)

2024/1/31(水)
・【詩】私がお前を愛して/灰色な曇った朝(ゲーテ詩集 髙橋健二訳)
・【評論】銃社会(「もっともっとアメリカ」落合信彦)
・【物語】ミシガン湖のほとりで(ヘミングウェイ短編集(一))ヘミングウェイ/大久保康雄訳

2024/2/1(木)
・【詩】新緑の毒素(高村光太郎)
・【対談】テクノはパンク(「テクノボン」石野卓球・野田勉)
・【物語】手紙(「文鳥・夢十夜」夏目漱石)

2024/2/2(金)
・【詩】緑衣(「中国の古代歌謡 詩経」白川静)
・【評論】週末の過ごし方(「ヤンキーと地元」打越正行)
・【物語】小泉忠男の手(「剣法一羽流」池波正太郎)

2024/2/3(土)
・【詩】廃頽者より(高村光太郎)
・【エッセイ】インド風カリーライス/プーさん(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」小野員裕)
・【物語】土俵の人(「剣法一羽流」池波正太郎)

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)


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