おとおとの 落語の話
今週は「おとおとの ダイエット中便秘でおしりから血が出たから焦ったの話」をお送りしよう思っていたのですが、兄がどうしても思い入れのある落語の話をしたいというので先に勉強させたらスキ数記録更新しよった。
皆さん沢山のスキを兄に頂き、ありがとうございます。
困ったことに、おとおとの僕はまったく落語を知らない。
確かに小学校の頃に兄に弟子入りしてお楽しみ会で気まぐれに高座にあがったこともある(正確には学校で寄席をやることになって兄に弟子入りしたのではなくて弟子入りして人前で1席やりたくて寄席を提案したの)だが、もうとっくに廃業している。
しかし記憶にはあまりないが自分で落語を人前でやる場所を作ってしまう先代の圓楽さんよろしくな小学生の僕は大したものである(笑)
小学生時代のおとおと少年はどんな噺をやったのだろうか。
試しにその時教わった『酒粕』のストーリーを検索したら、びっくりすることに内容が結構違う。
「武蔵野の野っぱらは広すぎて『野、見つくせん(飲み尽くせん)』のくだりなんて初耳だ。
きっと兄が弟子に適当に教えたか、兄が読んだその本が小学生向けに話を簡単にしていたのかもしれない。
そいえば同じくらいの時期に1度お師匠さん(あに)に新作落語をきかせたことがあった。
内容は全く1ミリも覚えていないのだがお師匠さん(ただのあに)は僕の新作落語に手を叩いて笑い転げてくれた。
そして一言
「よくできてるがオチがなっちゃいねぇ。オチは『へえ、ですから私は草葉の陰で旦那を見守ってるんですよ』に変えてやってみな!」
実際こんなべらんめえ口調だったかはさておき、お師匠さん(しつこいようだがあに)から頂いたアドバイスのおかげで僕の新作落語がキラキラと光った一つの作品になったような気がした。
自信をつけた僕はその足でテレビを観ていた父親の部屋に行き、
「落語考えたから聞いて!」
と半ば強引に話し始めた。
約1分くらい話し続けてふと思った。
ウケない。。。
なぜだ。ウケない。。。
焦りながらもさっきお師匠さんが涙を流して笑った落語を父にぶつけた。
しかしウケない。
全くウケないまま、しかしあのお師匠さんが教えてくれたおしゃれなラストのあのオチへ!!
お師匠さん!!
ありがとう!!
『へえ、ですから私は草葉の陰で旦那を見守ってるんですよ』
最後までクスリとも笑わずに聞き終えた父が一言。
「んなしょうもないことしてないで勉強せぇ。」
僕はその足でお師匠さんに廃業届けを提出した。
以上。
あにほど熱の帯びないおとおとの落語の話でした。
伊集院光も30年振りに師匠(6代目三遊亭円楽)と二人会をやった事だし、僕もお師匠さん(ただのおじさん)と30年振りに二人会でもやろうかな。
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