おとおとの 誕生日の話

こんにちは。
12月に入って朝晩がどえらい寒くなってきましたね。
深夜に帰宅して寒い中お布団に入る時は先に寝ているチビたちで暖を取るに限る。
どうもおとおとです。

今週はお誕生日の話です。
かつての兄弟家お誕生日特典は誕生日の人が行きたいご飯屋さんに食べに行けるというものでした。
きっとプレゼントを買うのが嫌だったんでしょうね笑

あには昔から堅実な男なので回転寿司か焼肉などに落ち着いていたのですが、
おとおとは変わったオリジナリティとおかしなマインドで生きていたので
あにが｢普段食べれないもの｣を選択するとしたら
おとおとは｢普段少ないお小遣いでたまにしか食べれないものをおなかいっぱい｣を選択していました。
なので近所の長浜ラーメンで腹がちぎれるほど食べたい！！
とか
バーミヤンでバーミヤンラーメン以外のメニューを腹がちぎれるほど食べたい！！
とか
バカで可愛いですね笑

なので、親からはバカで助かるぜって思われている反面兄からはこわーい顔でもっといい店を選べと圧をかけられていました。

いつもならすごすごと従うのですがこの時は違います。

待ってくれお兄ちゃん。
誕生日はね、
俺だから！！！！
脇役は黙って王(誕生日の人)の後ろをついてこいってんだぃ！！

そしてある年
おとおとは腹がちぎれるほど食べたい名店を見つけ出した。
そして母に宣言する。
｢王はこの店に決めた！！！今年は京たこだ！！｣
民衆(あに)が膝から崩れ落ちます。
京たことは家の近所に君臨するたこ焼きの名店。
兄が青春の美味いもんの話で書いていたたこ焼き屋｢ぺろはち｣の真隣に店舗を構え、持ち帰りだけではなくプレハブ小屋の中でイートインできるというお店。
兄がすぐに立ち上がり、おとおとの土手っ腹に拳をぶつけてきます。
しかし王(誕生日の人)の心は全く折れないのです！！
なぜなら！！誕生日だから！！(しつこい)

当日、出張で不参加の父を除く母、あに、おとおとは約1名以外とても足取り重くたこ焼き屋さんに向かいました。
｢いらっしゃい。あら今日は大人数で！｣
店主とは軽く世間話をするくらいには常連のおとおと。
店主よ、良かったな。今日は大儲けだぞ！
｢おっちゃん！たこ焼き10個入り2つ。たれはからしマヨとオタフクソース。ひとつは餅入りね。あとハンバーグ焼き1つたれは醤油ソースね｣
ハンバーグ焼きとはタコの代わりにハンバーグが入っている変わり種だ。邪の極みだがこれも美味い。

3人はプレハブ小屋の中に入り汚ったないテーブルと椅子でたこ焼きを待った。
途中母が｢おじさんビールって書いてあるけどビールある？｣
と聞くと
｢あいよ！｣
と缶ビールをコンとテーブルにおいた。
ここで母は完全に黙ってしまった。

数分待つと出来たてのたこ焼きとハンバーグ焼きがテーブルには並べられた。
熱々のたこ焼きをひとつ口の中に入れた。
口の中に広がるソースの味と香る青のりの風味。
ああ。。美味。。なんて美味いのでしょう。
おとおとから自然と
｢これこれこれ！！｣
という言葉が漏れます。
兄も母も出来たてのたこ焼きにはふはふと舌鼓を打ちます。
やっぱりここに来て正解だった！！
王(誕生日の人)は愚かな世論(あに)に勝ったのだ。

そして時が過ぎること5分強。

1箱半くらいたいらげたおとおとは
驚くほど箸が重くなっていた。
何故だ。
あには1箱ちょっと食べて王を睨みつけています。
母に至ってはビール飲みながら1個とちょっとをちまちまあてにしています。

愚かな民衆め。

おとおとはもう半箱を口の中に流し込み、そして店主に言った。

｢オヤジ！！10個入り1つ｣

すると王をも越える権力者である母が一言

｢やめんちぇ！！｣

おとおとは王の座を陥落。
とぼとぼと帰る事に。
帰り道にあにが一言
｢粉もんだけじゃ食った気がしないからほか行きたい。｣

バカな愚民が騒いどるわ！！笑
残念だったな。
もう誕生日は終わりだよ！！
よそ行きたいなら自分が王(誕生日の人)の時にいいな！！
まあ、とはいえおまえの誕生日は2か月前に終わっているけどな！！はーーっはっはっは！！

母｢養老(の滝)でも寄って帰るか。まったく飲み足りない。｣

うそーーん！！！！

以上。
おとおとの 今では京たこもぺろはちも潰れたけどねの話でした。
あーたこ焼き食いて。