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あにの 部活の顧問の小話

「部活の顧問の話ですよ。あにが中学生の時、バスケ部で県の大会の決勝に出場してた時ですよ。かなりピンチでもう駄目かと思ったときに、県内の高校でバスケ部の顧問やってた先生が『あきらめたらそこで試合終了ですよ』って言葉をかけてくれて、それもあってその試合に勝つことができたんです。それでその先生の元でバスケがしたくて他の強豪校からの誘いを断って普通の公立高校に進学したんだけど、怪我で挫折。でも不良仲間をつれてバスケ部に嫌がらせをしにいって返り討ちにあったところをその先生に見られて、思わずもう一度バスケがしたいですって言ったあの話でもすればいいですかねぇ?」

「見た目が完全に弱体化した小暮なくせに、なにミッチー狙ってるんですか。著作権って概念、知ってます?」

「小中高と陰キャオタクこじらせてたあに少年はもちろん文化系部活ばかりなんですよ!(逆ギレ)ねえ、知ってる? 文化系部活の顧問の先生の存在感って、弱虫ペダルの自転車部の顧問の先生くらいしかないんだよ? 名前すら覚えてるわけないじゃないですか!」

「総北高校の監督はMr.ピエールですよ! じゃあ小学校のときのクラブは何やってたんですか?」

「小4から順番に将棋研、漫研、映研、鉄研です」

「小学生にして陰キャオタク系部活のグランドスラムじゃないですか」

「落研がまだです! で、その後中学で水泳部に入るものの…」

「水泳部! ちゃんと運動部もやってるじゃないですか! そのときの顧問の先生はなにかエピソードないんですか?」
過労死した話以上のエピソードはないですよー。その後水泳部をやめたあに少年は漫研に身を落とし…」

「文化系部活が下みたいな言い方をするのはやめてください」

「高校時代はパソコン部、漫研、物理部を股にかけ…」

「青春の輝きが感じられないラインナップですね…」

「あとホビー研究同好会という、TCGやボードゲーム、TRPGといった各種ホビーを実践を伴う研究を行うという同好会にも…」

「陰キャこじらせてますねー」

「最近じゃオタクって言葉がなんか市民権を得て、どいつもこいつもちょっと好きなものがあると『俺オタクなんっすよー』とか言っちゃうけど、その代わり我々時代にオタクと呼ばれてた人間が陰キャって呼ばれるようになったのかね! 結局呼ばれ方が変わるだけで我々が虐げられているという現実にはなんの変わりもないのです!」

「急に変な心の扉を開けないでください! 結局何を書くんですか?」

「今こうやって話したことをちょこっと脚色して載っけようかと」

「妻が変なこと言ったみたいに脚色したらブチ○しますからね」


 あにの、部活の顧問の小話でした。

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