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経営者の評価

人事評価制度は時代と共に変化してきたが、経営を評価する仕組みは昔からあまり変わってない。

経営の重要な仕事の一つは、将来への布石を適切なタイミングで打つことだが、実際には、数年の業績でしか評価していないのが現実だ。会社経営より事業経営では特に。事業トップはたいてい数年で異動になるから、3、4年くらい先しか見なくなる。

特に罪深いのは、決断できずに、将来までそのツケを引き摺ってしまうこと。やって失敗する方が断然いい。

決断できなかった原因で多いのが、目先の利益を捨てられないこと。赤字を切り捨てて、利益が出ていることに集中することなど難しいことではない。そして、それこそが仕事だと思っている人は多い。彼らは一様に成長分野に乗るというのだけど、自分で成長分野が作れないだけだ。

あの時、舵を切れなかったことが、今みんなを苦しめている。そんなふうに本人も自覚していないし、ましてやそれを評価する立場の人は、その業種に精通していないから、やらなかった重要なこと自体がわからない。

私の昔のボスYさんは、いつも決断してた。だから、一緒の船に乗れたのだと改めて思う。

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