#続・学習者起点 パズルをつくれ
今日は、生徒がテストをつくるという学習者起点の学びを通した具体的な生徒の変容と、どのような力を育むことができるの解説します。
生徒がテストをつくる
GoogleFormsを利用した生徒のテストの作り方は、過去のこちらの記事を参照してください。
生徒の変容
生徒がテストづくりをし始めると、どのように変化し、変容していくのだろうか。以下、私が生徒がテスト問題をつくる授業の記録であるが、この授業の学習課題は「この範囲でテスト問題をつくろう」と提示しただけである。以下の内容は、生徒が自ら動き出した姿である。
(1)自らワークを解き、自分がわからなかった問題で問題をつくる姿。
(2)教科書を自発的に読む姿。
(3)四択問題をつくるとき、正解以外の選択肢を
どのようなものにするか考える姿。
(4)友達と同じような問題とならないように、
グループで役割分担をする姿。
(5)問題を解く側から、問題をつくる側の視点にたつワクワクする姿。
(6)支援が必要な子も、前向きに取り組む姿。
(7)教科書やワーク以外に、インターネットで問題に
関連のある内容を調べ始める姿。
なぜ、生徒は上記のような学習に対する姿勢が変化したのか。
多面的思考
生徒は、いままで「問題を解く」ことが学習する姿勢であったが、「問題をつくる」という経験はほぼないだろう。
これは、問題に対して生徒が視点を変えた学習者起点の学習である。生徒が視点を変えることにより、問題に対する関わり方が変化し、考え方が変容したのである。そして、生徒は、この授業で以下のような力を育んでいる。
もちろん一回の授業で育むことは困難であるが、教師が意図的に年間を通して授業デザインをすれば、力は伸びるであろう。
1.創造的な発想力が身に付く。
2.困難な状況を打開する力が身に付く。
3.物事の本質を見抜き、社会に対しての興味を持つ事が出来る。
これは、以下の多面的思考力のサイトを参考にした。
パズルを解くだけでは、パズルの魅力は伝わらない。パズルをつくって楽しもう。