#学習者起点 ヒントカード
教師主導から学習者主導へ
下記セミナーの実践中の授業メモ
ヒントカードで思考の道すじをつける
学習者起点の思考を促進するために、課題に対して時間差でヒントを出す。グループ活動では、ヒントが出た時点で対話が生まれ思考活動が活発になる。
本実践では、中学2年生の季節風が吹くしくみを考える活動で、3分間毎にヒントカードを提示し、課題を解決できたと思ったグループから教卓へ教師に説明しにくる授業展開を実施した。以下画像は、授業で使用したヒントカード。
〇授業の流れ
A:準備
・(0a)授業開始前に席替え表を確認し座席に着く
B:10分間 教師の説話を聞く
C:30分間 課題の解決をする
・(2a)活動手順書を読む
・(2b)手足を使った活動をする
・(2c)グループ毎に異なる課題に取り組み発表をする。
・(2d)課題解決のための重要なポイントを見つける。
・(2e)課題のヒントを時間差で見て、グループで課題を解決する。
D:10分間 タブレットで振り返りをする
◎効果
A:準備
・ (0a)席替えによる交流で、考え方の違いに気づく。
C:30分間 課題の解決をする
・B:により、教師は生徒のようすが観察でき、個別支援ができる。
・(2a)手順書により、個別支援が手厚くなる。
・(2b)手足の活動は、課題を自分事にしやすい。
・(2c)他のグループに教えるための工夫や対話が生まれやすい。
・(2d)重要ポイントを探す目標が生まれ、課題解決ための思考が促される。
・(2d)教師は重要ポイントが見つからない学習者、グループへ支援をする。
・(2e)ヒントの提示によりグループの対話が活発化する。
▲課題
・C:で学習者の一部は学習過程で「何をすればよいか?」迷う。
・(2a)手順書は、調べ活動等は、自習になりがち。(2d)により解消。
・(0a)席替えは、対話活動に苦労するグループができる。
・(2c)発表資料のまとめ方に差がでて、聞き手は新たな知識を整理しずらい場合がある。
・(2e)ヒントカードの授業で、課題を教卓へ説明しているときに、教師が他の班のようすを観察できない。
次回は、課題へのアプローチを実践する。なお、学習者が苦労することを避けるのではなく、苦労を乗り越える仕掛けをファシリテートする視点で考える。苦労を乗り越えることを評価軸にする。