見出し画像

2.育ててもらった会社と取引をやめた件

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

2回目を書くか悩みましたが、個人的にモヤモヤしてた事を書いてみます。

内容は前職の会社と取引継続についてです。
かなりコミュニケーション寄りな内容なので、
コミュニケーションに興味のない方は、スルー頂けると大変助かります🙇

会社創業期から今年までの6年間、CADライセンスを前職のコンサル会社より購入させて頂いておりました。

が、7年目の今期は購入を辞退しました。
理由を長々と書いてみます。

対象は年1回、6年間継続してCAD使用ライセンス料になります。

前職の会社はCADのコンサル会社として、創業6年目で大手自動車メーカーさまと直接取引したりと、とてもやり手のコンサルタントの社長が立ち上げた会社になります。

コテコテの関西人で、頭の回転が恐ろしく速いです。
上級コンサル特有のダメ出しが超絶ロジカル高速連打で優しくゆっくりとした口調で降ってきます。

退職してからも、たまに食事させてもらった時にダメ出しを喰らっての呼吸出来ない感じが、在籍時を思い出させるキラースキルを持たれてる方です。

入社前の業務で知り合い、職場→駅までのバスがなくなると30分以上、一緒に歩いて帰り社長イズムを徹底的に叩き込まれました。

新規営業に行く時や難しい交渉には、簡単でもペライチで紙ベースの提案書を持っていく大事さを教えて頂きました。

また気合いの入り方も異次元で、「人が酒飲んで寝てる時こそ働け、働けば人との差が縮まり、リードが築ける」「愚痴言って何もしない人は最悪。愚痴って課題が見えてるんだから改善の提案行動しない人が理解できない」など、自分の中で数々の名言を残してくれました。

では何故、取引をやめるかです。

一重に「商売におけるコミュニケーションの取り方」の違いです。
バンドでいう「音楽の方向性の違い」的なものです。

前職の会社は、昔ながらの「一方的なコミュニケーション」です。
ウチの会社は「双方向のコミュニケーション」を取る事を目指して日々、実行と反省、改善を繰り返してます。

一方的なコミュニケーションとは、自分の中の価値観を相手に求める。取引においては買う側と売る側の立場の違いや力関係が明確です。

双方向のコミュニケーションとは、お互いの価値観を認め合う。売る側と買う側はイーブン、もちろん力関係などなく、仲良くお互い儲けよー!的な取引です。

買う方が偉いんじゃないの?って考える人が多いと思いますが、売る側にもお客を選ぶ権利が有りますよね?だからイーブンだと思ってます。

売り手目線だと、買い手の今あるキャッシュを取りにいくか、買い手に対して出来る限りの協力をして成功したら使えるお金と時間が増える。
それから余裕を持ってお金と時間を使って楽しんでもらうか、の違いです。

車のディーラーに例えると国産車のディーラーさんと外資系高級ディーラーさん。

福井県でトヨ◯系のディーラーさんと取引した際は、ゴリゴリ取りにこられて、契約プロセスの説明は皆無で謎取引のまま納車。

ヤ◯セさんと取引を検討させて頂いてますが、取引フローにおいて分かりやすく明確明瞭なご説明があり双方納得の上のお取引が出来そうです。

私の業務内容や福井で何をしたいかなどナチュラルにヒアリングしてもらい、必要なら不動産屋さん紹介するよ!とか保◯会社とのケンカの仕方、教えちゃうよ!とか目に見えないサービスを沢山ご提案して下さいました。本当に勉強になり大変助かりました。

自然と取引しないと筋が通らないと思いますが、ウチの会社にはメルセ◯ス800万円購入は難しいのと福井で何も成し遂げてないので、ランクを落としまくった挙句、将来必要になるであろうスマートな車を購入させて頂きたいと考えてます。

お姉さんとお酒を飲んでお話しするお店ですと、
スナックやラウンジは売上瞬間値の最大化、金沢の高級クラブは売上期待値の最大化でした。

これって大手相手の商売なら頭下げて一方的なコミュニケーションを受け入れ売上瞬間値の最大化が正しいと思いますが、ウチのような弱小零細な中小企業だと双方向のコミュニケーションを取って下さる顧客、協力会社さんの方が取引したいと思ってます。

大手相手の場合、「こんな品質が良いものを何でこんなに安く作れるの?凄いねー、なんでなんで?」とか聞かれて素直に教えちゃうと最後。

「ウチも作れるように自社に機械入れたんだ」とか「同じ会社から仕入れることにしたよ」とか平気でノウハウをパクられる可能性が高いと考えてます。
※全部ではないですが最近増えてきたなーと感じてます。

ウチの事例では、あるハードウェアスタートアップから「脚に巻くサポーターを作れる会社知らない?既存品からマジックテープをキツくして自社商品として売りたい」と要望がありました。

畑違いなんで「知りません」と答えるのは簡単でしたが、知ってそうな協力会社に聞いたり、良さげな会社をググったりして、サポーターを作れそうな会社さんを3社ほど見繕いました。

提案に際し「見積もりはウチが依頼しますか?その場合はウチの工数分の手数料が必要です。御社で直接問い合わせする場合は費用はかからないです」って選択してもらいました。

顧客のため、その位は手伝いますが、ある線を越えると費用が発生しますと明確に説明して、どうするかを選んで貰うのが双方向のコミュニケーションだと思ってます。

結果、顧客側で全部やることになりましたが、顧客からは「困ったことがあったら相談する価値のある会社」になり、本業の仕事においては依頼される品目やボリュームが増えました。

わらしべ長者的に、そのメーカーからの売上がモリモリと増えていってます。

前職を退職する際に「客は全部置いていけ。一社でも取引したら競業避止で訴える」と言われて素直に従いました。

退職理由は一身上の都合。元顧客が私を探してくれ「以前みたいに仕事をお願いできる?」と言われた際は、毎回前職の上司や社長にお伺いをたてて許可を得てから取引をしてました。

と筋を通してるにも関わらず、顧客の紹介や案件の引き合いは一切なく、毎年50万円×6年、300万円払ってウチの会社になんかメリットあるんだっけって思い取引停止をお願い致しました。

ただCADライセンスって売る側のメリットは本当に少なくて高額な割に利益率が低く、それこそコンサルに繋げないと儲からないので手をかけずにクロージング一本になるのも理解してます。

しかしながらウチの立場では価格が多少高くても、購入したらウチに得になる提案や案件の紹介をして下さる会社さんから購入した方が良いよねって思いました。

にも関わらず担当者は発注書くれ発注書くれを繰り返すばかりのオウム返し。

前年度の価格比較を聞いても明確な数字の回答がなくフワフワ回答。

大阪の会社なので良く言えばお 金にシビア、悪く言えばドケチだから仕方ないと思います。
直近のキャッシュフローは経営上、とても大事ですが計算できない未来の売上にウチは顧客と絆を少しづつ作っていきたいと考えてます。

ちなみにその担当者は私が退職する数ヶ月前に私が一次面接し、社長面接まで同行して採用を捩じ込んだ感が強いです。
結婚式にも呼ばれ、関西まで行き祝儀まで払ったのに「ご無沙汰してます!その節は…」的な挨拶がなく、「今度から担当になりました」と初めまして的な塩挨拶でした。

ちなみにコレは彼を責めているのではなく、会社側の「教育」だと思ってます。でも内政干渉になるので、これ以上は何も言いません。

私自身の個人感情では、お世話になった会社と社長と会社なので、永続的にお付き合いさせて頂くべきですと思ってますが、法人格が強くなった今の私は「会社の得になる選択」を取るだけで、犯罪はダメ、他人様に迷惑かけるのもダメ、従業員や取引先様にダメージがでるのは最悪。それ以外は得になる選択と実行。最近は躊躇なく実行ボタンを押せるようになりました。

ここからは想像ですが、前職の社長は「たかだか6年経営しただけで偉そうに💢出禁じゃ出禁、出禁💢破門💢💢💢」と怒ってると思います、涙。

しかし上記のように色々積み上がっての会社判断となります。本当に怖い方なんであんまり怒らないで下さい、涙。

縁が有れば、また違う形でお取引出来ると信じてます。

寝る前にスッキリするために書いたら長くなったので今日ここまでです。

長文、お付き合いありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?