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山手線沿線膝栗毛 十九編:神田~有楽町の巻 2020.10.3

コロナのせいで、またまた時間が空いてしまい久しぶりの膝栗毛。
猛暑の季節も過ぎて歩きやすい気温になりました。

銀座線から神田駅。
ここ神田駅には2011年まで日本最古の地下街があった。
通路の壁とかは新しめだけど、通路の低さや構造に歴史の古さを感じさせる。
神田からは南下し、今川橋跡へ。

前回も感じたけど、この神田エリアは何気なく歩いているだけでそこかしこに歴史ありそうな建物多し。
ほとんどは現代的ビルディングなんだけど、ふいに歴史あるビルヂングが現れる。そんな街、神田。

路地の細い道の前を通ると、弥次喜多暗渠センサーが発動。
戻って調べてみたら、やはりここが今川の跡のよう。橋の遺構はなく、碑の案内板のみ。
蔦に覆われた雀荘プラス喫茶店の建物と、自販機の前でじっとしているルンペンに慄きながらお次は看板建築。

今川橋跡
こんな建物がふいに現れるから油断ならない

看板建築が二棟ならんでいるボーナスステージ。しかも手間の床屋もいい感じ。これも前回行ったとき思ったけど、看板建築のある通りはその周りの建物も古いのが多い。
この後痛感するが、再開発する時はその一角丸ごと更地にするからブロックごとに新旧のメリハリが出来るみたいだ。

さらにビルの合間を歩いていくと、真新しい建物が見えてきた。コレド室町。
その一部に鎮座している福徳神社へイン。Y氏は狛犬がいないのを残念がっていた。
見た目だいぶ新しいけど、859~876年頃からあり徳川家康も参拝したらしい由緒ある神社。今の社殿は2014年頃建てられたよう。
金運アップに御利益あるようなのでしっかり参拝。

お次は路地の本に載っていた場所を探す。
しかし行ってみると、目当ての場所の片側はガッツリ再開発中…情緒のかけらの半分がなくなっていた…

右側が再開発で路地感なくなっていた

通りを一本行くと日本橋のメインストリート。
三越本店になんかイカツイオブジェがあるみたいなので寄ろうかと思ったけど、いくつかある入り口が封鎖されていて、一箇所で検温とかのチェックをする体制になっているみたい。
なんかちょっと寄る体で行くつもりだったので面倒になってスルー。
ハイソなデパートは気後れするでやんす。

近くにある貨幣博物館へ。
ここも入り口で厳重なチェック。コロナではなく、危険物の持ち込みとかの。撮影も禁止らしい。
無料だからか、中に入ると思ってた以上の人。とはいえ密になるほどではないけど。
日本橋の人通りもやはりそんなに多くなかったな。何気に日本橋は3回目の膝栗毛。
博物館の方は和同開珎や小判、見分けがつかないけどとにかく色々な時代の貨幣が展示されていた。思っていた以上に昔から通貨ってのは流通していたのね、と。

ちょっと休憩してから博物館の向かいにある日本銀行本店へ。
正面から建物を捉えるべくぐるっと一周するも、結局最初の博物館の向かいが正面だった。
旧館は旧東京駅も設計した辰野金吾。かっこいいんだけど、全景を捉えづらいのがちと残念。

日本橋川を超えて東京駅エリアへ。

高島屋で今『装飾をひもとく~日本橋の建築・再発見~』展やっているのでこれは見とかなと。
8階で北海道の物産展やっているようで、北海道出身のY氏の為にわざわざエスカレーターを乗り継ぎ8階へ行くも、今日イチの人混み…特に買うつもりもないから通り過ぎただけ。
建築展は思っていた以上にスペースせまい…まあ無料だし、『日本橋建築めぐり』というペラ紙もゲットしたし、満足。

東京駅近くでもいい感じの路地があるようなので、地図を頼りに行ってみると、その路地一帯が再開発されるようで道が封鎖されていた…スクラップ&ビルドをリアルに体感。これが大都会東京か…

取り壊し予定の建物

オリンピックも影響しているのか、ここ数年で増々古い物件がなくなっていっている気がする…通りに面して建っているいい感じのマンションも取り壊しみたいでもぬけの殻だ。

八重洲口はバスのターミナルがあるだけで、なーんにもない。殺風景。

東京駅は前来たからチェックするだけでスルーし、鍛冶橋通りから西口エリアへ抜ける。

三菱一号館美術館と明治生命館はいつ見てもいいね。
明治生命館は前回真下から見上げるだけだったんで、通りの向かいから全景を見る。コリント式のオーダーがはっきりとわかる。かっけえ。

皇居前広場にある楠木正成像を見に行く。前に皇居行ったときにスルーしてしまったので。
トイレへ行ったら閉める時間ギリギリ。16:00か。
楠公レストハウスでお土産も売っているようだが、閉まって行けず。
楠木正成像はテレビとかで見たことあるしとりあえず行っとこうかなという気持ちだったけど、実際見ると想像以上に大きく迫力あるな。
有無を言わせないかっこよさがあった。

像の前のベンチで休憩。
Y氏は楠木正成その人に興味を持っていたけど、僕は像を作った経緯が気になっている。

像は『別子銅山を開いた住友家が、開山200年の記念として企画し、東京美術学校に依頼し作成し、宮内庁へ献納したもので、高村光雲など東京美術学校の職員らにより当時の技術の粋を集めて作成され、明治33年7月に完成し献納されたものです』とのこと。

人物像は『日本史上最大の軍事的天才』、『多聞天王の化生』と評されている、凄い!

ここらで疲れてきたのかY氏はエネルギー補給したいとコンビニを所望。でもビルしかないからコンビニが探しづらい…グーグルマップ見たら近くのビルにセブンがあるので行く。
僕もつられてゼリー飲料を買う。一気に飲んだら鼻から出そうになった。

帝国劇場の前を通り有楽町駅へ。
その手前の新有楽町ビルヂングは目を引いた。1967年頃のビルですべての窓枠に銀の縁取りが特徴的。

ガード下をくぐって東口へ。そのガード下に昔ながらの佇まいな有楽町高架下センター商店街がある。
夕方になってネオンに明かりがついていていい雰囲気。でもここもあと数年なのかなぁとか考えてしまう。

有楽町東口にある東京交通会館も名称からしてレトロ。
ここに北海道のアンテナショップがあるんで行ってみようと思ったけど、入場制限がかかっていて列をなしている…んで諦める。
なんと回転レストランが今も現役である。18年の記事によると日本で回転レストランって8つしかないみたい。東京で2つだそう。

当然僕らは回転レストランではなく3階にある無料の屋上庭園へ。
16:30に閉まるそうでギリギリ行けた。

駅前に南町奉行所跡があるんでそれをチェックしてゴール。

<本日の行程:7km>


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