隅田川道中膝栗毛 十一編：日の出～お台場の巻 2018.9.16

隅田川的には前回でゴールしているんだけど、レインボーブリッジを歩いて渡れるってのを知ったんでどうせならお台場までもうひと歩きすることに。
お台場がかつての仕事場だったケンイティックが不参加なのは残念無念。

新橋駅から、ゆりかもめへ乗り換える時にやたら露出度の高いギャルたちが散見され、なんかお台場でイベントやってんのかと早くも嫌な予感…世間は三連休。ランブル・イン・お台場。
モノレールの車両が狭いせいもあってやたら乗車率が高い。
でも僕らは手前の日の出駅で下車。さすがにここで降りるのは僕ら弥次喜多しかいない。

レインボーブリッジへの道すがら左手は倉庫街。でも右手にはマンションも見える。
水門があり東京湾が開けている。もうここは川ではなく海なんだと実感。

歩いていくと人の気配がちらほら出てくる。
反対側から歩いてくる人がいたり、割とレインボーブリッジを歩いてくる人がいるようだ。

レインボーブリッジ遊歩道のまわりの景色は殺風景で寂しい。
西側の橋桁部分、芝浦アンカレイジなる建物に入り、ここで北側か南側、どちらを歩くかの分岐点がある。
僕らは北側からきたので総括する意味も込めて北側ルートを選んだ。
エレベーターで7Fまで行き、ここからレインボーブリッジプロムナード1.7kmの道のりが始まる。

片側2車線の真ん中部分がゆりかもめの線路？部分らしくモノレールが通ったのには驚いた。まあよく考えればそうか。
左手に東京湾。その先に月島や東京タワーが見えるビル群。スカイツリーはガスっててうっすら。
やはり車通りも多いし、お世辞にも気持ちのいいプロムナードではない。外国人の運転するマリカーも何台かここを通る。
でもこんな環境でもランニングしている人がいる。何がいいのかわからんね。

所々に撮影スポット的な箇所が設けられていて、撮りまくる弥次喜多。
ふと下を見たら、エイがいた。
海面まで結構な距離があるんだけど、はっきりと見える。

お台場側に近づくにつれて道が段々と下っていく、そして左手の柵もいつのまにかなくなっている。景色は良くなったが、ちょっと危なくねえか？
終盤に南側へ行ける分岐があったので迷わずそっちへ。
当然ながらこちらはお台場が一望でき、景色が全然違う。
お台場側の入り口はスロープになっていて、なだらかにゴール。芝浦側のような施設はとくにないんだね。

そしてすぐに台場公園がある。
ここらへんはお台場でも穴場のようで、みんなリラックスしている様子。
砲台跡へ行く途中、女性モデルを撮影しているカメコに遭遇。これは東京でたま～に見る光景。

台場公園は昭和3年に整備されたよう。
砲台跡は真ん中に窪地がありそこが広場になっていて、柱の跡なのか何かの土台の遺構がある。
説明がなかったのでネットで調べてみると、兵舎の礎石だって。

台場をぐるっと一周しようと歩くも、階段の上り下りがあったり、それなりに広いんで疲れた。

お台場ビーチの方まで歩いてベンチで休憩。今日もそこそこ暑い。
泳ぐまではいかないが、水遊びしている人たちは結構いる。
遠くのほうでビーチバレーをやっているようだ。

ビーチバレーはアマチュアの大会みたいなのが行われており、男女混合。
会場を素通りし、展望広場という建物の中に避難。でも涼しくない。
階段で展望できるところまで上がったんで逆に暑くなる始末…

でもそこから渡り廊下的にデックス東京ビーチとつながっていて、今度こそ涼しいであろう、台場一丁目商店街にイン。
昭和の商店街の雰囲気を模した内装、来るのは初めてだ。
しかし人だかりがすごい。これはぐるっと施設を見て回る余裕がない。
そして客層が若い。まあお台場は前から若者の街なんだけど、妙にギャップを感じてしまった。久しぶりのお台場はもうついていけない街になってしまったようだ…
そんな中、キン肉マン専門ショップがあった。おっさんホイホイ。
アパレル中心にグッズもあってちょっと買いたかったけど、これといったものがない。でもTシャツはちょっといい感じのデザインもあったな。

フードコートでハイボールが半額になっていたので買おうと思ったら、Y氏がコンビニでビール買ったほうがいいと合理的な判断。外に出てコンビニを探すことに。
地図見ると近くにあるようだが、見当たらない。しばらく歩いてようやくファミマを見つけてなんとかビールゲット。
そしてビールを飲むために再びお台場ビーチに舞い戻る。

浮かれピーポーを肴にビールを飲む弥次喜多。絶対浮いているはずだけど、その違和感をかき消してくれるのが東京なんだぜ。
まあ僕ら以上に不可解な行動をしている人もチラホラいて景色よりもそっちに気を取られる。人間観察にはもってこいの場所だったな。

ほろ酔い加減で、ゴール地点のユニコーンガンダム実物大の像へ行く。

でも人波に乗っていったら、パリピ的なフェスの会場の方へ行ってしまったようで一度来た道を引き返す。
よくわからないので、目の前にあるダイバーシティ東京に避難。
とりあえず先にガンダムベースへ行く。
広い売り場面積があるのに売っているのはガンプラのみ（アパレルもちょっとある）。
でも山のようなガンプラを目の前に直撃世代の弥次喜多はテンション上がらないわけない。

古いガンプラも売っていて、素組みが展示されているんだけど、意外とイケてる。
1/60のやつなんかはむしろ結構かっこいい。今のオリジンザクとかはマッチョすぎるんで、やっぱり角の丸い旧ガンプラの雰囲気はよいなあと再確認した。
でもやっぱり今のガンプラの出来の良さはさすがなんだけどね。

ダイバーシティを出て今度こそユニコーン像へ。
地図で確認したらやっぱり最初に行ったフェス会場付近にあるようだ。
新橋駅で見かけた浮かれた格好をした若者の目的地はここだったか…ズンズンした音がだんだん近づいてくる。
ウルトラジャパンという名のEDM的なパリピフェスが開催中で、その真ん前に目当てのユニコーン像はあった。
これにて隅田川道中膝栗毛のゴールなんだけど、とにかくこの場所が落ち着かない。場違い感はビーチの比じゃない。

感動のゴールのはずが、逃げるようにその場をあとにした弥次喜多でしたとさ…

僕らは鳥のように自由なんだ。
もし明日ここを去っても覚えていてくれるかい？
僕らは旅を続けなきゃならないんだ。
この目で確かめたい場所がたくさんあるんだよ。

おしまい。

＜本日の行程：8.2km也＞