見出し画像

国道十四号膝栗毛 八編:谷津~検見川の巻 2016.11.13

画像7

西船橋でY氏と待ち合わせをして京成西船駅から前回の終点、京成谷津駅へ。
まずはそこからすぐ近くの丹生(にう)神社に富士塚があるらしいとの情報を得ているので行く。
ここらへんは住宅街なんだけど、遠くに家越しから小高い森が見える。こういう場合十中八九、神社だ。近づいてみるとやはりビンゴ。だんだん学習してきていると実感。
手前の藪の中に馬頭観音が何体かある。なんでここに?って場所。おのずと庚申塔への期待も高まるが、結果なかった。
神社はわりと急な階段を登った先にあるんで見晴らしはいいはずなんだけど、木が生い茂っているので周りの景色が全然一望できない。これは高台にある神社のだいたいがそうなので惜しいんだよなあ。地元の白幡神社には見渡せる開けた場所があるんだけど、これって実は恵まれていたのかな。
やはり浅間神社も祀ってあって、そのそばに石を積んだ盛土があったので多分これが富士塚なのかな…?

画像1

ここらへんの道すがらの家は結構大きな家が多かった。家の庭に鳥居がある(なぜだ?)家が数件、昔からここに住んでいる感じだ。
津田沼を過ぎ、鷺沼温泉へ。ここは入るんじゃなくて古臭い景観がいい感じなのと、ケンイチが以前ここに来た時に発見した橋の跡らしき建造物を確認するためだ。
温泉は煙突があるから遠くからでも発見できたし、問題の橋跡も温泉のすぐ隣にあった。
んで、近づいてみたら橋跡はスクラップ場の敷地内にあって、よく見ると橋跡自体に穴あいてるし、上に柵みたいなのも付いているしで、こりゃ焼却炉っぽいなと。古いから今は使われていないだろうけど、焼却炉で間違いないなと思う。(画像はY氏が撮ってなかったのでない)
とりあえず疑問を解決して温泉の前の看板を撮影し、そこらをぐるっとわまって近くの鷺沼城址公園へ行く。

画像2

公園に入ってすぐ外周290mって看板が立っていて、ぐるっと陸上トラックのように楕円に道ができている。そこを老若男女がひたすらリレーしている不思議な光景を目にする。
思っていた以上にこぢんまりしている公園だった。古墳跡があるんだけど、これもなんだかショボい。レプリカの馬と人型の埴輪もさびしげに置かれていた。
リレーをしている人たちを眺めながら、ここで最初の休憩をとる。

画像3

公園を後にし、しばらく行くと14号が京葉道路の幕張ICとの合流地点になっていて歩けないところがある。
事前に地図で確認しダメっぽいなあと思っていたところなんだけど、実際行ってみると行けないこともないが歩道がギリギリで危ない。当たり前だが命懸ける程でもないから回避。すぐ左に道があるからそこに入り14号と平行して歩く。
すると阿武松部屋と書かれた案内板を見つける。これ相撲部屋じゃね?ってことで行ってみるとやはりそうだった。ちなみに「おうのまつ」と読む。
時間も時間だったので部屋は静まり返っていたけど、そこの前を通ってまた14号へ戻る。

幕張ICから先の14号は車でよく通る道だ。ついにここまで来たんだなあとちょっと感動。
そしてこの先の歩道はとにかく広くて歩きやすかった。車道はともかく、歩道まで広いって土地の確保とかどうしていたんだって疑問があったんだけど、後になって調べたらやっぱりここは元々海で、手前の幕張ICを過ぎてちょっと行くとY字路があるんだけど、そこを左に行き検見川までが旧14号になる(今は県道57号)。
左手にあきらかに波で侵食されて海食崖になったであろう高台があって海の名残を見つけられたんで弥次喜多的に満足。
そんなこんなで広々した道を悠々と、動画を撮るのも忘れて歩く。

ここらへんから日も傾きかけてくる。次の日がスーパームーンらしく月がやけに明るかった。
そして花見川の手前でY氏が疲れのピークに。でももっと早く言ってくれ、ちょうどこの先は休憩場所がない。しかたないから階段のところに座りここで休憩。
しかし僕的にはここでの休憩が逆に足の筋肉が固まったようで、検見川の交差点から検見川神社までの1kmが死ぬほど長く感じた。

画像4

すっかり日も落ち、果たして真っ暗な検見川神社へ行くことに意味があるのかさえ思えてきたけど、実際着いてみたら七五三の真っ最中だからか明かりが灯っていた。
とりあえずお参りと休憩をし、幸いにも近くに京成検見川駅があったので、そこから西船駅に戻って今日の膝栗毛はおしまい。
今回のルートは一番立ち寄るところがないなあと思っていたんだけど、14号の道そのものが結構面白かったので結果オーライだったね。

画像5

<本日の行程:11.3km。そろそろゴールが見えてきた>

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?